作家・小川糸さんが語る手紙の良さ でも「年賀状じまい」したのは…

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聞き手・吉田純哉
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 手紙やはがきの郵便料金が10月から値上がりしました。消費増税をのぞく一斉値上げは30年ぶりとなります。

 ネット社会で存在感が薄れつつある手紙ですが、手紙の良さとはなんでしょうか。「ツバキ文具店」シリーズなど手紙にまつわる小説を手がける作家・小川糸さんに聞きました。

 その小川さんは去年、「年賀状じまい」をしたそうです。

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「あいまいな部分がなんかほっとする」

 手紙は一番小さな、一番安く贈れるギフトかなと思います。どんなに立派なモノをもらうよりも、思わぬときに一通ふらりと郵便ポストに入っていたりすると、すごくうれしい。封を開けると、投函(とうかん)した人の面影とか、目に見えない空気感がふわっと立ち上がってきます。

 手紙は封筒を、便箋(びんせん)を、切手を選んで、ペンの色も変えられます。伝え方が豊かなこともおもしろいですね。

 この間も友人が手紙を送って…

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この記事を書いた人
吉田純哉
オピニオン編集部
専門・関心分野
スポーツ、文化、教育