埋没不発弾の調査、福岡空港でも 磁気探査で深さ2メートルまで
奥村智司
宮崎空港で10月に不発弾が爆発した事故を受け、国土交通省は17日夜、福岡空港で埋没不発弾の有無を調べる磁気探査を始めた。滑走路の周辺を年度内に終え、その後に誘導路周辺などを調べる。
運航に影響しない夜間に連日実施する。前日に準備作業を行い、17日に滑走路の北側から着手した。専門業者の作業員が棒状のセンサーを3本取り付けた台車を往復させ、地下の磁気反応のデータを調べていった。
滑走路そのものは調べず、その脇の路肩と緑地帯の計25メートル幅が対象で、探査の深さは2メートル。
同省は同様の磁気探査を宮崎空港で11月から行っているほか、旧軍の飛行場跡に造られ、過去に不発弾が見つかった仙台、松山、那覇の各空港でもこのほど始めた。
同省福岡空港事務所によると、福岡空港の一帯は戦時に大規模な空襲がなかったとされる一方、戦後に米軍が接収して「板付基地」とし、1972年に返還された。同年、空港内の土中から500キロ爆弾の不発弾が見つかった。
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