「性別は男女のみ」 トランス否定の大統領令「公権力によるヘイト」
米国のトランプ大統領は20日(日本時間21日)、「生物学的な男女」のみを性別として認めるとの大統領令に署名した。出生時に決められた性別と性自認が異なるトランスジェンダーや、男女の枠組みにあてはまらないアイデンティティーを持つノンバイナリーの権利を否定するものだ。米国で何が起きているのか。日本の当事者はどう受け止めているのか。
トランプ氏は支持者らに予告していた通り、就任初日に反トランスの大統領令に署名した。
旅券など政府発行の身分証の性別記載は、出生時に決められた「生物学的な男女」とし、さらに「X」など男女以外の表記は認めない。刑務所や拘置所を出生時の性別で分けるほか、刑務所がホルモン剤など当事者に必要な医療を提供することも認めない。政府機関の宿泊施設などを出生時の性別で分けるための措置や、「ジェンダーイデオロギー」に対する資金提供を終わらせる措置も求めた。このほか政府職員に出生時の性別に基づく申告を求め、学校における性的マイノリティーの生徒支援をうたった教育省の文書などを撤回させるとしている。
大統領選中から繰り返された、反トランス主張
「政治的な戦略によって、人…
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