今冬一番の寒気、北海道東部で大雪 帯広124センチ、統計史上最多

力丸祥子
【動画】雪が降り積もった金沢市と北海道帯広市=金居達朗、中沢滋人撮影
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 「この冬一番の強い寒気」が日本上空に流れ込む影響で、北海道東部では記録的な大雪となり、帯広市では4日午前9時までの24時間に124センチの降雪を観測し、1999年の統計開始から最多となった。5日にかけ、日本海側の広い範囲を中心に大雪となりそうだ。強い冬型の気圧配置は数日続く見込みで、気象庁国土交通省は車両の大規模な立ち往生を防ぐため、不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

 気象庁によると、6日ごろをピークに「数年に1度の強い寒気」の南下が予想されている。日本海上にはこれまでも災害級の大雪をもたらした「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)が発生し、東北から山陰にかけて局地的に強い雪を降らせる可能性がある。普段は雪が少ない東海や九州南部、太平洋側でも大雪となる地域もありそうで、広い範囲で8日ごろまで影響が残り、路面凍結や電線への着雪に加え、暴風や高波にも警戒が必要だ。

 5日午前6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで、北陸で100センチ▽東海で80センチ▽東北で70センチ▽近畿で60センチ▽北海道・中国で50センチなど。

 6日午前6時までの24時間では、東北・北陸で100センチ▽東海で70センチ▽北海道・近畿・中国で50センチなどの降雪が予想されている。

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この記事を書いた人
力丸祥子
東京社会部|気象庁クラブ
専門・関心分野
防災、合意形成