第5回子どもの記憶に残ればいい 万博の企業パビリオンは「未来への投資」
パナソニックホールディングス(HD)は14日、大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)に設けたパビリオン「ノモの国」を関係者に公開する。展示づくりで念頭に置くのは、2010年以降に生まれた「α世代」の中でも、小学校の低学年から中学生までだ。
館長の小川理子(62)によると、同社の創業者・松下幸之助が1932年に掲げた「250年計画」が背景にある。250年かけてものも心も豊かな理想の社会を実現する中身で、小川は「達成に向けて次の世代を担う子どもたちと一緒にやっていきたい」。
21年に調べたパナソニックのブランド認知度で、国内の20代は53%となり、その4年前の90%から急落していた。
同じ年に小川は万博の担当となり、「長期的に、若い人たちにどれだけファンになってもらうか。5年、10年後に、万博のパナソニック館でこんな体験させてもらったなーというのが心に残ればいい」と話す。
万博のテーマにある「いのち輝く」とは、どんなことだろう。社内の若手と話し合ううち、ひとりひとりが持つ個性や天分のようなものを生かすことではないか、と考えた。
「Unlock your nature」。若手が口にした英語の言葉を展示のコンセプトにした。日本語では「解き放て。こころとからだとじぶんとせかい。」と記した。
このコンセプトは実は、社内…
- 【視点】
【万博のワクワクをもっと伝えて!】東京では世間話の話題にすらならない大阪・関西万博ですが、実は私、チケット早期購入勢です。ガンダムファンだからでもありますが、万博にワクワクしながら関わっている長年の知人の話を実際に聞き、きっとこれは面白そう
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