ミャンマーで16歳日本人を保護 国際的な詐欺拠点で働かされたか

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メソト=武石英史郎
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 タイの警察幹部は15日、隣国ミャンマー東部ミャワディで、国際的なオンライン詐欺組織の拠点で働かされていたとみられる日本人の16歳の少年を保護したと明らかにした。さらに3人の日本人についても、この組織に絡み捜索要請を受けているという。現地では約7千人の外国人が詐欺などに加担させられていたとみられ、多くの日本人が巻き込まれている可能性がある。

 警察幹部によると、少年は昨年12月ごろに行方が分からなくなり、日本国内の家族から在タイ日本大使館を通じてタイ側に捜索要請があった。今月に入って少年から家族に連絡が入り、ミャワディでの居場所が判明。数日前に救出に成功し、15日に日本に帰国させたという。

 タイ警察は1月にも、別の日本人高校生を日本側の要請を受けて保護した。高校生はオンラインゲームを通じて知り合った日本人の男(29)にタイへ来るように誘われ、ミャワディにも一時滞在したことが分かっているという。勧誘した男は今月13日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンからバンコクのドンムアン空港に到着したところでタイ当局に逮捕された。

 詐欺組織側に関わる日本人が…

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この記事を書いた人
武石英史郎
アジア総局長|東南アジア・南アジア・太平洋担当
専門・関心分野
アジア、グローバルサウス