タイで拘束・保護の日本人は高校生2人含む7人 外務省が明らかに

小手川太朗
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 ミャンマー東部ミャワディで、多数の外国人が国際的オンライン詐欺に加担させられている問題をめぐり、外務省の岩本桂一領事局長は20日の衆院予算委員会で、タイ当局に拘束・保護された日本人が高校生2人を含む計7人にのぼると明らかにした。7人の内訳は、拘束されたのが成人5人、保護されたのが高校生2人。成人4人と高校生2人がすでに帰国し、残りの成人1人が現在も拘束中という。

 立憲民主党の本庄知史議員の質問に外務省と警察庁の担当者が答えた。7人は現時点で外務省が把握している数で、警察庁の谷滋行刑事局長は「他にも滞在している日本人がいる可能性がある」と述べた。保護された高校生がオンラインゲームを通じて知り合った日本人からタイへの出国を誘われたことから「日本人の関与もうかがわれる」としている。

 ミャワディは、ミャンマー国軍と関係が深い少数民族系武装勢力が支配する国境の町で、カジノなどに紛れて犯罪組織が拠点を置く。タイ政府によると、現地の外国人はアフリカや中国など7千人規模にのぼるとみられ、各国が救助要請を強めている。

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