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製品の打音や設備の稼働音から異常を検知するAIを活用したサービス 日立が提供開始 稼働音や空調など「環境音のブレ」に対応

日立製作所は「製品の打音や設備の稼働音などの音響データから異常音を検知するソリューション」として2つのサービスを販売する。収集した音響データを、日立が独自に開発した音響解析技術で処理し、製品不良や設備故障による異常音を検知する。

» 2020年10月23日 08時00分 公開
[@IT]

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 日立製作所(以下、日立)は2020年10月22日、「製品の打音や設備の稼働音などの音響データから異常音を検知するソリューション」として「IoTデータモデリングサービス」と「設備点検自動化サービス」を販売すると発表した。製造現場での製品検査や設備保全が対象。2021年4月に提供を開始する。

 収集した音響データを、日立がAI(人工知能)を活用して独自に開発した音響解析技術で処理し、製品不良や設備故障による異常音を検知する。従来、検査員の経験に頼っていた聴音点検を効率化できる。

画像 サービスの概要図(出典:日立製作所

製品検査と設備保全に活用

 2つのサービスは用途によって使い分ける。

 IoTデータモデリングサービスは、製品検査での利用を想定している。製品の稼働音や加工音、打音などを市販の汎用(はんよう)マイクで収集する。収集した音響データは、AI技術を使って雑音を除去し、検査音の特徴量を計算することで異常音をリアルタイムで検知可能だ。稼働音や空調の変動などは条件や時間によって「音のブレ」が大きくなるが、雑音を除去することで音のブレにも対応できるという。

 設備点検自動化サービスは、設備保全での利用を想定している。マイクを備えた日立独自開発の「レトロフィット無線センサー」を使って設備の稼働音を収集する。レトロフィット無線センサーは電池で駆動する。防水防塵(じん)仕様のため、電源や通信ケーブルの設置が難しい屋外や高所にも導入できるとしている。データ収集周期を1日1回とした場合、5年間の連続稼働が可能だという。

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