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美的GRAND
健康・ボディケア・リフレッシュニュース
2025.2.22

2025春、齋藤薫のどハマりコスメ①【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.23】

美容ジャーナリストの齋藤薫さんが、“いま、美的GRAND読者にどうしてもシェアしたい!” どハマりコスメを御紹介。今回は、アルビオンの2色組のコンシーラー。エ?こんなに○○○なのに!?と驚愕させた、その実力とは。【齋藤薫「大人美のマナーとルール」vol.23】

ありえない方法で、“消えないシミ”も消し去る!なんて頭の良いコンシーラーなの!?

アルビオン スタジオ レイヤードトリック コンシーラー 01
SPF40 PA++++ ¥3,850

 

まさに魔法、文字通りのトリックコンシーラー

私には、濃いシミが一つある。レーザーで取ることもできるけれど、むしろあえて残している。どのコンシーラーがどれだけシミを隠してくれるか?をチェックするため……そう言ってもいいかもしれない。で、残しておいてよかった!と歓喜したのが、2025年春デビューのパレットコンシーラー、アルビオン スタジオ レイヤードトリック コンシーラー 01に出合ったとき。
名前の通り、まさにトリック! まるで魔法のように、シミを見えなくしてしまう。それも、ベースの膜の厚さで覆うという単純な方法ではない。“目くらまし”のための「カバー・サイエンス」とも言える、本当に頭のいい方法を取っているのだ。

この上なくユニークなコンシーラーパレットは2色組。しかし肌色に近づけるための濃淡2色じゃない。こんなにオレンジ? 大丈夫? と不安に思うほどの肌色カラーと、かすかに青みを帯びた白。この2色を重ねることで、どんな肌色のどんなシミも、消してしまう特殊な設計なのだ。

まずその、エ?と思うほどオレンジに寄った濃い肌色のクリーム状ベースをシミの上に乗せる。当然ながら、乗せたところは思い切り浮いてしまうが、青白いクリーム状を指に取って上からトントンと叩き込む。するとどうだろう、どんなシミも消え去ってしまう。見えなくなってしまうのだ。
チップタイプにチューブタイプ、同じパレットでも肌色の濃淡と、本当に様々なタイプがある中、これが一番消えると感じた。

青みのノイズは、反対色のオレンジで消す

確かに一般論として、クマを消すならオレンジ系のコンシーラーがベストとされてきたが、それも“その方が明るく生き生き見えるから”というシンプルな説明にとどまっていた。ただこれ実際には、オレンジがクマの青みと反対色であることで、青みを打ち消す効果があるからなのだ。
一方のシミも、単純な茶色ではなく、厳密に言えば青みも含んだ茶系。肌色の複雑な色味も絡んでくるから、オレンジ寄りの濃い肌色が、青みを打ち消しながら茶色とも同化して、シミを目くらます。さらに上から重ねる白の青みが、逆にまた反対色であるオレンジみを打ち消す、という具合に二重に色を目くらます。その上、青白ベースは“半透明の皮膚のような発色”だからこそ、そのオレンジベースも肌に同化させることができるという、色の世界の不思議をそっくり製品にした傑作なのだ。
ちなみに、もっと明るいカラーの00があるが、こちらだとちょっと消えにくい……。色白の人も、必ず01を選んで欲しい。

以前にも似たような製品はあったけれど、ここまで完璧には隠れなかった。おそらくベースの違いなのだろう。オレンジは強力なカバー力があるのに、白の方は半透明という配慮が見事なのだ。
また過去の製品は、この白系をパウダー状にしたものが多かったが、これは上から重ねる白のベースもクリーム状。だから粉っぽくならずなめらかに消えることにも感動。仕上げに手持ちのお粉でそっと押さえると、モチも良くなる。

 

アルビオン スタジオ レイヤードトリック コンシーラー  SPF40 PA++++ 〈左〉00、〈右〉01   各¥3,850
それぞれ、左が「オレンジカバーベース」、右が「
ライラックトリックベース」。

 

「ファンデーションのアルビオン」と言われたほどの発明家

というわけで、今までで一番上手に隠れるコンシーラー誕生! じつはこれを生み出したアルビオン、かつては「ファンデーションのアルビオン」と言われたほど、ベースメイクのパイオニアだった。パウダーとクリームの特徴を併せ持った第3のタイプを作ったり、エマルジョンコンパクトやドーランのようにソリッドなベースを作ったりと、他にはないものをいろいろ“発明”してきた。

おしろいのモンスター的な存在となっているエレガンスのプードルも、製作者はアルビオン。最新の大ヒット作にも、普通のコンパクトより、二回り、三回り大きなコンパクト、エクシア セレスティアル ヴェールがあって、最初はこんな大きいの?とギョッとするけれど、パフも鏡も大きなコンパクトがどれぐらい便利か、軽くて意外にかさばらないから、持ち歩くほどに使い勝手が良いことにみんな気づいてしまったのだ。
ともかく大胆なモノづくりを見せてくれるアルビオンのベースメイクから、目を離さないで。他にはない名品が、次々飛び出てくるはずだから。

 

エレガンス ラ プードル オートニュアンス 全7種(写真はⅧ) ¥11,000(セット価格)

 

エクシア セレスティアル ヴェール 全1色 30g ¥17,600(セット価格)

 

>>齋藤 薫の記事一覧

 

美容ジャーナリスト/エッセイスト
齋藤薫
女性誌編集者を経て独立。女性誌において多数の連載エッセイを持つ他、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『大人の女よ! 清潔感を纏いなさい』(集英社文庫)、『美人だけが知っている100の秘密』(角川春樹事務所)、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)など著書多数。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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