- アメリカ空軍の最新ステルス爆撃機「B-21レイダー」の初飛行の様子を収めたビデオが公開された。
- 空軍の広報担当者は、アメリカにとって数十年ぶりの新型爆撃機であるB-21がテスト飛行を行ったことを認めた。
- この航空機の開発者は以前、その次世代ステルス技術、長い航続距離、ペイロードの柔軟性に言及していた。
アメリカ空軍(US Air Force)の最新鋭戦略爆撃機であり、数十年ぶりに開発された新型ステルス爆撃機「B-21レイダー」の待望の初飛行を映した映像が公開された。
2023年11月10日、フリーランスのフォトジャーナリストであるマット・ハートマン(Matt Hartman)が、X(旧Twitter)で共有した映像には、カリフォルニア州パームデールの空軍第42工場にあるノースロップ・グラマン社(Northrop Grumman)の施設を離陸し、空高く飛ぶB-21レイダーの姿が映っていた。
ロイター通信は、飛行に先立って滑走路での飛行機のショットを撮影した。
初飛行は空軍のアン・ステファネク(Ann Stefanek)報道官も認めている。ステファネク報道官は複数の報道機関に提供した声明の中で、B-21レイダーは「飛行試験中だ」と述べた。彼女は、この段階は「空軍テストセンターと第412試験飛行隊のB-21結合試験部隊によって管理される試験キャンペーンの重要なステップだ」と説明した。
これは、2022年12月に発表された「世界初の第6世代航空機」と謳われてきたものにとって大きなステップだ。
その大々的な発表の際、ノースロップ・グラマンは、初飛行は2023年になると予測され、6機のテスト機が準備のために製造されていると述べた。お披露目の後、ノースロップ・グラマン航空システム部門のダグ・ヤング(Doug Young)バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーは、「B-21はこれまでに製造された中で最も先進的な軍用機であり、先駆的な革新と卓越した技術の産物だ」と述べた。
この航空機は、30年以上ぶりとなるアメリカの新型ステルス爆撃機で、その製作者によれば、次世代ステルス技術と長距離飛行能力で設計され、必要とされるどんな任務にも適応できるという。
アメリカ国防総省の指導部は、この貫通攻撃型ステルス爆撃機は「アメリカの爆撃機部隊の基幹となる」と述べている。
B-21レイダーはB-2スピリットの後継機で、通常兵器と核兵器の両方を搭載できる。そして、国防長官は2022年に 「まだ発明されてもいない」 「新しい兵器」 が登場したときにも、それを搭載できるように設計されていると述べている。