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【内部文書を入手】アマゾンのルーツである書籍販売事業が依然として好調であることが判明

Eugene Kim

Jun 26, 2024, 6:30 AM

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ワシントン州シアトルのアマゾンの倉庫でポーズを取る創業者のジェフ・ベゾス。
ワシントン州シアトルのアマゾンの倉庫でポーズを取る創業者のジェフ・ベゾス。
Paul Souders/Getty Images

アマゾン(Amazon)は1994年に、書籍の販売からスタートした。そして数十年経ってもこの事業は繁栄を続けており、電子書籍の売り上げを大幅に上回っている。

これはBusiness Insiderが入手した内部文書によるもので、この文書ではアマゾンの書籍販売事業と、より幅広い出版業界全体に関する多くの新しい情報と知見が明らかになっている。

この業界に関する信頼できるデータというのは限られているか、または厳しく管理されているため、書籍販売業界全体を把握するのは難しいことが多い。そのため、特にこの分野でのアマゾンの独占状態に関する反トラスト法上の疑問が依然として残る今、このアマゾンの新たなデータはなおさら注目に値するものになっている。

この内部文書によれば、2022年の最初の10カ月間で、アマゾンは書籍部門で169億ドル(約2兆7000億円、1ドル=160円換算)の総売上高(GMS)を記録している。GMSは、電子書籍やオーディオブックを含む印刷書籍とデジタル書籍の合計売上だ。

これは月間の書籍売上高が約17億ドル(約2720億円)、週当たりでは約4億ドル(約640億円)に相当することを示している。そして、アメリカだけでも、アマゾンはこの10カ月間で約95億ドル(約1兆5200億円)の書籍総売上高を記録しているのだ。

これはアマゾンが約30年にわたって創業時からの事業を繁栄させ続けてきたことを示している。また、アマゾンが2007年に電子書籍リーダーのキンドル(Kindle)を発売した当初の期待に電子書籍が応えていないのに対し、紙媒体の書籍が読書のフォーマットとして存続してきたことも明らかになった。

「印刷された書籍に欠点はありません。私を含め、多くの人は本を手に持って読むことを好む傾向があるのです」と、ジョージ・ワシントン大学出版プログラムのディレクター兼准教授のジョン・ウォーレン(John Warren)は述べている。

アマゾンの「独占力」

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