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チャールズ国王の肖像画、イギリスの美術界を二分する

Maria Noyen原文翻訳:大場真由子、編集:井上俊彦

May 21, 2024, 7:00 PM

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2024年5月14日、戴冠式以来初となるイギリス国王チャールズ3世の公式肖像画が公開された。
2024年5月14日、イギリス国王チャールズ3世の公式肖像画が公開された。
His Majesty King Charles III by Jonathan Yeo 2024/Handout via REUTERS
  • チャールズ3世の戴冠後初の公式肖像画が、美術界を二分している。
  • イギリス人肖像画家のジョナサン・ヨーが3年の歳月をかけて完成させたこの絵を一部の批評家は酷評している。
  • イギリス在住の美術評論家タビッシュ・カーンは、赤い絵の具の使い方が映画『シャイニング』を思い起こさせると話している。

チャールズ国王(King Charles)が、自分の初の公式肖像画に世界がどう反応するかに大きな期待を抱いていたとしたら、その期待は今頃、打ち砕かれているかもしれない。

イギリスを代表する肖像画家のジョナサン・ヨー(Jonathan Yeo)が3年間かけて制作したこの肖像画は、2024年5月14日にバッキンガム宮殿で披露され、たちまち美術界を騒然とさせた。

赤い絵の具で描かれた海のような背景に軍服姿の国王が描かれ、右肩の上には蝶のオオカバマダラが浮かんでいる。この隠されたディテールは、チャールズ国王の環境への情熱と王家の血筋をさりげなく彷彿とさせる。

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チャールズ国王とジョナサン・ヨーは、皇太子時代の2021年から2023年にかけて、肖像画のために4回会っている。
Aaron Chown/Pool via REUTERS
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