Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

    空港で働く「ある職員」が最高にかわいくてかっこよくて惚れる

    これは惚れる…!

    アメリカ北部・ミシガン州のチェリーキャピタル空港には、最高にかっこいい職員がいる。その名も、警察犬のパイパー。9歳のボーダーコリーだ。

    パイパーの任務は、滑走路や誘導路に侵入した野生の生き物が、飛行機と衝突しないよう、速やかに追い出すこと。フライトの安全と空港周辺の野生動物を守る大切な仕事だ。

    パイパーは2015年から「野生動物管理者」として働き始め、勤務時間は午前4時〜午後2時半までのフルタイム。ハンドラーのブライアン・エドワーズさんは、2008年から同空港で「空港運営責任者」として勤務している。

    パイパーとエドワーズの朝は早い。

    2人はまず、空港内に侵入したシカやキツネを追い払い、ウッドチャックなどがフェンス沿いに掘った穴を探し当てては埋めていく。

    だが、パイパーの最大の任務は、滑走路に舞い降りた鳥たちを安全な場所へ追い払うこと。

    空港の広報担当者によると、豊かな自然に囲まれた同空港では、敷地内にガチョウや水鳥の群れが頻繁に集まり、冬になるとシロフクロウも訪れるという。

    パイパーとエドワーズは、こうした鳥の群れが発見されたという情報を無線で得ると、すぐさまトラックに乗り込み、現場へ急行。エドワーズがターゲットを指さし、「やってくれるよな?頼んだぞ」と声をかけるだけで、パイパーが一目散に駆け寄って鳥を追い払ってくれる。

    エドワーズがパイパーの訓練を始めたのは、パイパーが5歳のころ。

    きっかけは、エドワーズがフロリダ州のフォートマイヤーズ空港で働く警察犬の活躍を耳にしたことだった。

    「僕も空港で働いてるし、ボーダーコリーを飼ってる。これはやってみるしかないって、すぐに思ったんだ」と、BuzzFeed Newsの取材に話す。

    それから1年間かけて、リードをつけない状態でもきちんと指示に応じられるよう訓練を重ね、パイパーはめきめきと成長。飛行機の騒音にも動じないよう訓練した。

    「歳をとった犬には新しいトリックを教えることができない……なんて言う人もいますが、パイパーは訓練を始めた日から今までずっと、毎日新しいスキルを学び続けています」とエドワーズは言う。

    今の課題は、ヘリコプターに慣れること。どんな緊急事態にも対応できるようになってほしいと日々訓練に励んでいる。

    空港の責任者を務めるケビン・クライン氏も、パイパーの働きに手応えを感じていると、BuzzFeed Newsの取材に話す。

    これまでも同空港では、野生動物対策としてエサになりそうなものを取り除いたり、反射鏡などを設置したりと、いわゆる「古典的な」努力を続けてきた。

    「だがそうした対策も長年続けていれば、動物たちも慣れてきてしまい、効果がなくなってしまいます」とクライン氏は言う。

    「だからこそ、パイパーとエドワーズの働きは、動物を脅かすことなく、空港の安全を守るための新たなツールとして貢献してくれています。他の空港も、あのコンビから大いに学ぶことができるはずだと期待しています」

    今後も活躍が期待される、パイパーとエドワーズのコンビ。

    実は二人の仕事は完全にボランティアで、ホームページで募っている寄付金によって支えられている。

    それでもエドワーズは「パイパーと働く時間の全てが最高です。だって、仕事だという気が全くしないから」と笑う。

    「正直、僕自身の資金で負担している部分もあります。でも、毎日、親友と働くことができる喜びは、何にも代えがたいですから」

    この記事は英語から翻訳されました。