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安倍晋三元首相の国葬から1年…参列者名簿は大半が黒塗り、政府は苦しい説明

2023年9月26日 13時17分

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 昨年7月に遊説中に射殺された安倍晋三元首相の国葬から、27日で1年となる。約12億円の国費が投入されたが、参列者名簿は大半が黒塗りで非公開。内閣府は黒塗りの理由について「同じ属性にありながら推薦されなかった者が明らかになると、信頼関係が損なわれる」などと苦しい説明をしており、ますます実態が不明なブラックボックスとなっている。

大半が黒塗りとされた安倍晋三元首相の国葬参列者と案内状送付先の名簿


 内閣府への公文書開示請求により、国葬の案内状送付先名簿と国葬の参列者名簿を入手したところ、予想どおり大半が黒塗りだった。
 国葬の案内状については昨年9月、国葬に反対していた演出家の宮本亞門さんが「どうしてこれが僕に?何かの間違いでしょう。政治家でもなく桜を見る会すら呼ばれたことがないのに。もちろん私は行きませんが」とツイッター(現X)に投稿。10年前に落選した野党の元国会議員にも届くなど、謎の選考基準に疑問の声が広がっていた。
 名簿で名前が公開されたのは現職国会議員、各都道府県の知事、国立大学の学長ら一部に限られており、元国会議員は全て黒塗り。各界代表や遺族関係者の枠も大半が黒塗りだった。
 黒塗りにした理由について内閣府は「選考の際の考え方が類推され、参列者本人に何らかの働きかけが行われるなど、式典業務の適性な遂行に支障を及ぼすおそれがある」「信頼関係が損なわれ、今後、必要な協力を得られなくなる」などと文書で説明している。
 安倍氏の国葬では、国内では約6000人に案内状が送付され、4割以上が欠席した。巨人の原辰徳監督やソフトバンクの王貞治会長も出席したことが確認されているが、これら著名人の名前も黒塗りにされたとみられる。

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