『攻殻機動隊』バトー声優・大塚明夫、田中敦子さんの言葉振り返る　4Kリマスター版公開『イノセンス』20年にコメント

　2月28日から2週間限定で同時公開される長編アニメ『イノセンス　4Kリマスター版』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊　4Kリマスター版』の4Kリマスター映像を使用した最新予告映像が公開。さらに、バトーの声を担当した声優・大塚明夫が、シリーズ20周年を振り返るコメントを寄せた。

【動画】『イノセンス』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』4Kリマスター版予告編

　士郎正宗原作、押井守監督が手掛けた『攻殻機動隊』（1995）は、人々の意識が“電脳”につながれた近未来を舞台に、多発するサイバーテロなどに対抗するために組織された、全身義体のサイボーグ・草薙素子が率いる超法規特殊部隊「公安9課」の活躍を描いた作品。昨年8月に亡くなった田中敦子さんが素子の声を担当し、大塚明夫（バトー役）、山寺宏一（トグサ役）らが9課メンバーを演じた。『イノセンス』（2004）は『攻殻機動隊』の3年後を描く、バトーを中心とした続編となり、4Kリマスター版が劇場のスクリーンにかかるのは今回が初となる。

　両作品をはじめ、“攻殻”関連のアニメ・ゲーム作品で、バトーの声を担当してきた大塚は、昨年公開20周年を迎えた『イノセンス』nの4Kリマスター版上映にあたって、「イノセンス公開。あれから20年の月日が流れたのかと思うと人生の短さを実感します。当時私は45歳。たくさんの出来事、さまざまな紆余曲折を経て65歳になりました。己が人生のありようがこんなにも変わるものかと呆然としております」としみじみ。

　そして、長年にわたりタッグを組んできた田中さんの言葉を振り返りながら「亡くなってしまいましたが、草薙素子役を務めた田中敦子氏が『義体化出来ればいいのに…』と呟いていたのを思い出します。加齢による肉体の劣化が招くパフォーマンスの低下は演者にとって恐怖でしかありませんが、まだまだ義体化は叶わなそう…。手入れをしながら芸を磨いてまいります！　イノセンス、是非大画面でお楽しみください」と20年を振り返っている。

　また、2作品を鑑賞すると、抽選で押井監督のサイン入りグッズ等をプレゼントする「20周年記念《2作品鑑賞》プレゼントキャンペーン」も実施される。詳細は公式サイトで確認。（編集部・入倉功一）

映画『イノセンス 4Kリマスター版』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊　4Kリマスター版』 は2月28日よりTOHOシネマズ日比谷ほか2週間限定公開