ククログ
Fluentd: Inputプラグインをゼロダウンタイム・リスタート機能に対応させる方法
こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
2024年12月14日にリリースした Fluent Package v5.2.0 では、ゼロダウンタイム・リスタートおよびアップデートの機能を追加しました。
この機能では、in_udp
, in_tcp
, in_syslog
, の3種のInputプラグインの動作を止めずに、リスタートやアップデートを行うことができます。
本記事では、Fluentdのプラグイン開発者向けに、その他のInputプラグインをこの機能に対応させる方法について紹介します。
Fluent Package v5.2.0 リリース - ゼロダウンタイム・アップデート
こんにちは。Fluentdのメンテナーの福田です。
2024年12月14日に Fluent Package v5.2.0 をリリースしました。
本リリースでは、ゼロダウンタイム・アップデート機能を追加しました。 これによって、今後のバージョンではリスタートやアップデートをゼロダウンタイムで実行できるようになります。
この記事では、メンテナーの観点から Fluentd の最新パッケージの動向を詳しく解説します。
git push origin mainの意味をずっと勘違いしていた話
こんにちは。Gitはコマンド操作とクライアントアプリ操作を使い分けるのが好きな福田です。
突然ですが問題です。 このGitのよくあるコマンドラインを見てください。
git push origin main
このmain
って、どのmain
だと思いますか?
...答えは、ローカルリポジトリーのmain
です。
え、当たり前ですかね...?
なんと私は10年以上にわたって、これがorigin
のmain
のことだと勘違いしながら使い続けてきました。
え、結果的に同じことじゃん、って? まあそうなんですが、この勘違いが見事にpush誤爆を生みまして、真相を知った私はまあ大きな衝撃を受けたわけです。
この記事では、私の勘違いポイントと、その勘違いが招いたpush誤爆を紹介します。
debパッケージからneedrestartの挙動を抑制する方法
先日 fluent-package v5.2.0をリリースしました。
v5.2.0の注目に値する機能として、対応しているバージョンのパッケージ間でダウンタイムなしのアップグレードが実現できるという点があります。 (つまり、v5.2.0にアップグレードした後、その次のバージョンに改めて更新するときにダウンタイムなしでパッケージを更新できるということです。)
この機能を実現するためには、パッケージ更新時のサービスの挙動を制御し、意図しないタイミングで勝手にサービスがリスタートされないようにする必要がありました。 本記事では、サービスのリスタートに関連するneedrestartの機能をパッケージ側から抑制する方法について説明します。
Firefoxのサポート期限の調べ方
Firefox・Thunderbirdの法人向けサポートサービスをご提供している関係で、「Firefoxのバージョン何々のサポート期限はいつまでなのか?」という趣旨のお問い合わせを頂くことがあります。
様々な意味に取れる「サポート期限」という言葉ですが、ここでは「Firefoxの特定のメジャーバージョンについて、セキュリティアップデート(マイナーアップデート)が提供される期間」を指します。このサポート期限は、公式には明確な日付で記載されることがなく、具体的な日付を知るにはいくつかの情報を元に演繹する必要があります。この記事では、オフィシャルに示されている情報からFirefoxのサポート期限を読み取る手順をご紹介します。
デバッグ情報が分離されていてもaddr2lineでソースコードの位置を特定する方法
Rubyが好きなのにRubyよりCやC++を書いている時間の方が長い須藤です。Cで書かれたプログラムのデバッグに便利なaddr2line
をデバッグ情報が分離されたファイルに対して使う方法を説明します。
Fluentdのコンテナイメージをタグを打つだけでデプロイできるようにした方法
先日、Fluentdのv1.18.0をリリースしました。
v1.18.0の変更点についてはFluentd v1.18.0をリリースに関する記事を参照していただくとして、 このリリースから、Docker Hubで提供しているコンテナイメージの提供方法を改善し、 GitHubでリリース用のタグを打つことで、コンテナイメージをDocker Hubへとデプロイできるようにしました。
本記事ではどのようにしてそのしくみを実現したのかについて概要を説明します。
Ruby 3.4.0のcsv/fiddle/rexml/stringio/strscan/test-unit
Rubyの開発に参加している須藤です。そろそろRuby 3.4.0がリリースされるので私がメンテナンスしているdefault gem/bundled gemの変更点を簡単に紹介します。
pg_regressは期待値ファイルを複数指定できる
PostgreSQLにいくつかパッチを投げている須藤です。パッチのレビューの中で、PostgreSQLのリグレッションテストツールpg_regress
に今まで知らなかった機能があったことを知ったので紹介します。
PGroongaの演算子に新しいデータ型のサポートを追加する方法
最近、PGroongaの演算子を改良した堀本です。 今回、正規表現を用いた検索で使う演算子に新しいデータ型のサポートを追加したので、どうやって追加したかを紹介します。