Ruby
2025年、fat gemをやめる
fat gemを簡単に作れるようにするgemであるrake-compilerをメンテナンスしている須藤です。2019年にもfat gemをやめる話をしていましたが、5-6年経ってもまだfat gemが使われているので、この5-6年でのアップデートを紹介します。
Fluentdでレコードを分割するプラグインの紹介
クロスプラットフォームで動作し、オープンソースであるデータ収集ソフトウェアとしてFluentdがあります。 Fluentdはさまざまな用途にあわせてプラグインにより機能を拡張できます。 多くのプラグインが開発されているのは、要件を満たすべく新規にプラグインが開発される事例があるためです。
Fluentdで収集したログは、Fluentd内部ではイベントという形で処理されます。 イベントはタグと日時、レコードから構成され、収集されたデータはレコードに詰め込まれます。
発生したログをアーカイブ目的のため手を加えずになんらかの外部サービスに保存するだけということもありますが、 レコードに詰め込まれたデータの加工が必要となる場合が多々あります。
Fluentdでは非常に多くのプラグインが開発されてきているので、レコードを分割するという目的だけでも専用のものがいくつかあります。 今回はそのようなプラグインの中から、Fluentdサポートの一環として、お客様の要望に応じて新規でプラグインを開発した事例を紹介します。
RubyのMemoryViewでsumを高速化
RubyとApache Arrowの開発に参加している須藤です。RubyのMemoryViewの使い方がわからないという話を聞いてsumをするサンプルを作ったので紹介します。
Ruby 3.4.0のcsv/fiddle/rexml/stringio/strscan/test-unit
Rubyの開発に参加している須藤です。そろそろRuby 3.4.0がリリースされるので私がメンテナンスしているdefault gem/bundled gemの変更点を簡単に紹介します。
Ruby 3.4でString#to_f/Kernel.#Floatの挙動がちょっと変わるよ
Rubyの開発に参加している須藤です。Apache Arrowの開発中に、他のシステムでは受け付ける浮動小数点数の文字列表現をRubyでは受け付けないことを知ったので、Rubyでも受け付けるようにする?という話をしたら受け付けるようになりました。ということで、2024年12月にリリース予定のRuby 3.4.0からString#to_f
/Kernel.#Float
の挙動が少し変わります。Ruby 3.4.0 preview2にも入っているので、これで試して問題がある場合は https://bugs.ruby-lang.org/ に報告してください。今ならまだこの挙動を元に戻せるかもしれません。
JRubyでもApache Arrowを使いたい?
Apache Arrowの開発に参加している須藤です。現時点でapache/arrowのコミット数は1位です。私はRubyでデータ処理できるようになるといいなぁと思ってApache Arrowの開発に参加し始めました。同じような人が増えるといいなぁと思ったりなにか試したりしましたが、あいかわらず、今でも実質1人でApache ArrowのRuby対応をしています。何度目かの「もっと仲間を増やさないと!」という気持ちになったので、最近の活動を紹介して仲間を増やそうと試みます。
そのために選んだ話題がJRubyなのはちょっとアレな気もしますが、最近「がんばったな!」という気持ちになったのがこれだからしょうがない。
Red Data Tools:RDocとRubyGemsを疎結合にしたい!
Ruby用のデータ処理ツールを提供するプロジェクトRed Data Toolsをやっている須藤です。そんなにデータ処理に関係はないのですが、1年ちょい前からRDocとRubyGemsを疎結合にする改良をRed Data Toolsメンバー(@mterada1228と@ericgpksと私)で取り組んでいました。先日、プルリクエストにするところまで仕上がったので、なにをやっていたのか、どうしてやっていたのかなどをここにまとめておきます。
RubyKaigi 2024にHelperとして参加しました! #rubykaigi
5/15 ~ 5/17 に開催されたRubyKaigi 20241に、Helperとして参加した児玉です。
この記事では、RubyKaigi 2024でのHelperとして参加した体験についてお話しします。
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プログラミング⾔語Rubyに関する世界最⼤級の国際カンファレンスです。 ↩
RubyKaigi 2024でコード懇親会を開催したよ! #rubykaigi #codeparty
RubyKaigi 2024の2日目の夜に開催されたコード懇親会のお手伝いをした須藤です。
コード懇親会がどういうものかなどはコード懇親会の告知でまとめたので、ここでは今回の運営がどうだったかとかやってみてどうだったかをまとめます。