近年の公共交通を取り巻く問題や、それに対する国内外の取り組み、「費用便益分析」といった専門用語の解説等が具体例を挙げながら説明されている。
広く浅い入門書のような印象を受け、中高生が読書感想文と読むのも、大人が交通政策をこれから学ぶため読
むのもありだと思う。ただし前半部分はあまり高度な内容は語られていないので、専門的知識をつけたいと思って読むと若干物足りなさを感じるかもしれない。
日本国内では鉄道バス会社に運営を丸投げし、支援もしないという自治体も未だに見受けられるが、鉄道やバスによる輸送サービスが地域に提供されている以上乗客だけでなく自治体も本来カネを出すべきで、人口減少社会では尚更だと改めて思いました。
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