BL小説です。凪良先生に続き、またひとり有名なBL作家さんが腐界から旅立たれてしまう。。。と喜びと哀しみの入り混じった思いを持って聞きました、一穂先生の一般小説「スモールワールズ」が直木賞候補となったニュース。とは言っても先生の作品、実は未
読だったので、切ないという高評価あったこの作品読んでみました。
雨が降らない途中までは、ライトノベルではなくて完全に文学ですね。主にドロドロとした性衝動について思い悩むメインふたりの会話とモノローグでお話を繋いでいくのですが、ふたりの視点の交換がかなり頻繁なので、誰の発話と視点か注意して読む必要あって、サラサラ一気に読める感じではありません。(凪良先生の作品は視点交換がほぼ章ごとなので、その点かなり読みやすいですね)
前半は、いくつかの思いもかけない告白に驚かされつつ、かなりジリジリとした展開で我慢した分、後半に土砂降り、まさにめくるめく濡れ場になってそういえばBL小説だったな、と思い出しましたよ。漫画に比べてまだBL小説はあまり読んでないのですけど、一穂先生の濡れ場描写はかなり言葉のバリエーション豊かだと思います。
視点がふたりだけだったので、何を考えてるかわからない登場人物がスピンオフ「ナイトガーデン」の主人公らしい。まずは、短編を纏めたという続巻の「メロウレイン」読んで、そのあとナイトガーデン読みます。
もっとみる▼