のっけから泣けてくる。あ、これは辛くなりそうなお話だな、と思う書き出し。その実、古い映画とあやふやな年頃の青くさい年代と今を行ったり来たりのロマンに溢れたお話でした。おじいさんの経営していた名画座に入り浸りだったあの頃、まだ何もわかっていな
かった遠い思い出。セピアがかった映画の内容とかけ合わさったような主人公2人の切なくなるような、それでいて微笑ましい様子にどんどん引き込まれました。ある約束を破ったヒロインは二度と会うことのないだろうヒーローと再会をし、抗えない運命に身を任せることになる。約束が破られた陰にはいろんな人の思いがあった。それをヒロインひとりでずっと自分のせいと責めていたのは切なかったなぁ。お互いが初恋同士。想いが繋がって良かった。
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