なんて互いに一途なのでしょうか。
ピュアに人を愛し続ける。
でも、突然出現する第三の存在、君は誰?、いや、私には妻が!、それでも進んていく不思議な立ち位置。私と会ってくれる、それは正体を隠しているから?、それでも構わない、いいの、それも
私なの、私を愛して。互いに相手を愛している、この素晴らしい事実が読むと胸を締め付けるのです。(別人と思っても実は同一人物だからこそ愛してしまった恋愛マジックなのですが。。。姿形が変わった生を与えられてもまたその人だからこそ(彼は本人なんて思ってなくても、相手が矢張本人故にひかれるのであって)愛してしまう、というかー。)
涙をこぼしてもこぼしてもストーリーに安っぽいお涙頂戴のあざとさは見受けられません。彼が正体を知らぬままヒロインをついに抱くシーンも強烈に沁みます。
ただただ、二人の行く末がより良きものであることを祈って頁をめくるのみです。
そして、クライマックスの、上下間でなければ殴っていたであろう、見事なサイドからのあわやドンデン返しかという気迫の一喝
どおりで、最初から、なぜこれほどまでこのキャラにも手を抜かなかったか、と、さちみ先生の、コミック読者を意識した創造性溢れる作画に感謝。
細密画のところで、愛されてないと思っていたヒロインの、「私は愛されていた』という嬉しさに、読み手の私の心が思いきり完全同調し、涙腺は全く持ちこたえられなくなりました。
愛し合っていたのだった、という、崇高なことを目撃させてもらったかのようで、この作品を読んで良かったと心底感じたシーンでした。
なかなかここまで深い感動を味合わせてくれる作品はありませんよ♪
読む度に涙を振り絞らされてますが、ハーレクインの世界で最も愛の凄さ素晴らしさ美しさを描いている部類に入ると思います。星はあと一つ以上付け加えたいくらいです。
でもヘンドリクスさん、その後ほんとに幸せなんでしょうか。そこだけ、気がかりを残しました。待遇云々の問題でなく。
そこはお話、ということなんですけども。
加筆します。
浮気を許せない読者が多いんだなぁと思いました。妻を抱けないですからね、だからいいとも決して思ってない所からの、ヘンドリクスの役回りなのに。
「三万ドルの恋人」も本能の為せる経過が、
「秘め続けた初恋」も引け目に感じて苦しむ姿が、描写されてます。
もっとみる▼