何作か読んでいますが、どれも切なさや悲しさがありながらも深い優しさに溢れていて、決してハッピーなだけではないのに何故か幸せな未来を感じさせる作品が多くて、大好きな作家さんです。こちらも表紙の可愛らしさに惹かれて読んでみましたが、私が読んだ中
では割と明るめかなと思います。正直、主人公に関しては最初「んーそんなトラウマになる程のことかな?」と思ったけれど、過去の事実が分かるにつれて「あーそれはキツイね」と納得。完結となっていますが、欲を言えばもう少し掘り下げて従兄弟との明確な決別というか、確実に乗り越えたという安心感が欲しいなと思いました。ラストで皆の一致団結した様子から「いずれそうなる(乗り越えられる)だろう」予感はありますので、私が欲張り過ぎかもしれませんが…番外編の短編なんか出たら絶対に買いたいと思っています。辛い思いをしたけど、友情も恋も…幸せな未来に期待したいです。
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