曽根先生は心の問題を扱った作品を多く描いてらっしゃいますが、これは正面から心理療法を描いたもので内容も結構ハードです。
5 つある家族療法の話は、家族が抱えている問題がどれも深刻なのですが、それを引き起こす家族間の心理的な力関係をどうやっ
て家族に意識させて、どうやって関係性を変えていくのかというのを丁寧に追った作品だと思います。
中には、問題がすぐには解決しなくて、ある程度の現状を長引かせられれば成功といったケースも描かれていて、単にお話ではない現実味のある内容でした。心理学に興味がある人には勉強になると思います。
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