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こじらせ作家&純情大学生、――ふたたび!官能小説の「口述代筆」。奇妙な出逢いをへて恋人になった、嘘つきポルノ作家と大学生。木島が田舎へ里帰りしてからも、文通で遠距離恋愛を続けていた二人だったが就職したての久住とすれ違い、気まずい空気に…。そんな折、奇しくも再び腕を負傷した木島はかつてを思い出すように、地元で知り合った青年・静雄にペンを握らせる。そこへ久住がやってきてしまい………。「欲望のままに 真っ白な双丘を 揉みしだきーー」「……何やってんですか、先生」作家・木島理生の人生と愛をめぐる、感動のラストストーリー!【紙&電子共通応援書店ペーパー収録】

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レビュー

續・ポルノグラファー プレイバックのレビュー

平均評価:4.6 219件のレビューをみる

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高評価レビュー

月の満ち欠け
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作は遠距離恋愛なんて…この2人うまく行くのかしら?という感じでおわりましたが、続きがありました。間にインディゴの気分が発刊されていたようなのですが、わたしは続編をいの一番に読みました。そんなに影響らしいものはないかと。んで……やっぱり、上手くいってないんかいいぃぃ!!!はい、この2人遠距離恋愛上手くいってませんでした。攻めがブチギレて、限界顔で長台詞垂れ流すところめちゃくちゃ面白いんでみんな読んでね。あそこで君意外と狭量だねはマジで言われたらブッ飛ばすかもしれん。攻めは凄いなあ〜受けのことは面白いキャラクターだなぁ、物語の登場人物として設定が光っているなあという意味で好きだけど、人としては普通に好きじゃないんで、今作は受けのすきじゃないところがクローズアップされた感じで、序盤はあーあって気持ちかなあはは。だって、なんか受け本当にめんどくさいんだもん笑前の巻までで終わっておけばいいのに、また攻めとの思い出なぞって別の場所で同じ事始めてるし、流石に成長のなさを感じたかな。ちょっとウンザリって気分で、だから城戸さん離れて行ったんだろうなということがよくわかります。城戸さんとの過去もチラッと見せてくれてありがとうございます!!!やっぱり、前の巻で感じたあたしの直感は当たってたんだ〜!!!という感じで、起こったことほぼ想像通りでした。離れたかったと感じるって相当だよ。もう無理って言葉を綺麗に言い繕ってるだけで意味一緒なんだからさ。受けのこと背負いきれなかった城戸さん、受けの運命ではなかったということなんですけど、わたしはすごくあなたの事好きでしたよ。ここでもキープはお前だよとかいってる受けは臆病で繊細で本当、これが若くて美形で綺麗な男なら良いですけどもう中年の冴えないタイプのおじさんですからね。(ヒドイ)(個人的には前の巻よりもオジサン臭感じた)(なんか歳食ったよね)もう嘘つきも、世の中斜に構えて見るのもそろそろ終わりにして、自分が幸せになる事を恐れないでほしいと思った。正直、2人の恋愛はそっちのけでこの物語からは何が得られるのだろう、行き着く先はどこだろうという、それありきの本でした。ふつうに恋愛漫画を読みたいなら他を当たった方が良いかもしれない。これは人々の人生について書かれた本です。受けは不器用で、イラつく言動も多いですが、最後まで読んで良かったなと思ってます。
いいね
2件
2025年2月28日
シリーズ第3弾「ポルノグラファー」続編
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+番外編+あとがき+描き下ろし+応援書店特典ペーパー+カバー下収録。
「ポルノグラファー」~「インディゴの気分」~「續・ポルノグラファー プレイバック」(発売順)と続くシリーズ第3弾。



今作は「ポルノグラファー」ラストの時間軸より始まる続編。今作に登場する新キャラ静雄と春子は既刊「アケミちゃん」でのメインとその母。時間軸としては「インディゴの気分」~「ポルノグラファー」~「續・ポルノグラファー プレイバック」~「アケミちゃん」という流れなので、「アケミちゃん」未読でも問題なしかと。(←でもオススメ作品です。今作読後だと、あちら単体読みの時よりいいほうに印象が変わりました←個人的感想)



「續・ポルノグラファー プレイバック」全4話
木島と久住のその後が読める!ということで、読み始めたら見覚えのあるキャラが!彼らは「アケミちゃん」に出てきた薄幸な青年・静雄とその母・春子!となると「アケミちゃん」に出てきた「彼」は??…あとがきにて今作後が「アケミちゃん」の世界につながるとの事。今作読んだら久しぶりにあちらも再読せねば!となんだか二度美味しい感じに嬉しくなっちゃった。さて、今作もまた素晴らしい仕上がりでした。気持ちが通じ合う→幸せ…と単純にいかないのが恋愛。しかも相手は面倒で不器用な木島。そして歳の差や遠距離…。勝手にぐるぐる複雑化させてしまう木島と、仕事も多忙を極め、いっぱいいっぱいな久住との感情のぶつかり合いにさえ、なんだかジーンと…。言い合ったり甘えたり、そんな相手と出会えた木島が幸せそうで。綺麗な上澄みだけの恋愛ものじゃなく、苦味から甘味まで人間味たっぷりに描く丸木戸先生の作品は、ざらりとした感覚があって読後かなり沁みます。二人のやりとりは勿論良かったけど、城戸との短いやりとりも凄く良かった…。描写はトーンにて。本編ではさわりっこのみ。

「番外編 続・春的生活」32ページ

「あとがき」1ページ

「追伸」描き下ろし5ページ

「応援書店特典ペーパー」1ページ

「カバー下」
久住からのハガキ・木島からの手紙
←こういったものが、さらりとラストにあるところに、心が持っていかれてしまいます。ありがたや。
いいね
11件
2019年10月25日
作者さんは凄まじい才能の持ち主だ
ポルノグラファーが成功、インディゴも成功、これら綺麗に終わった作品の続編となれば当然ハードルはとんでもなく高くなるはずですが…この作家さんはやりました。凄いです、この才能。もう天晴れとしか言いようがない。
ポルノとインディゴが割とシリアス多目だったのに対し、今作はコメディ要素がふんだんに盛り込まれてます。加えて別作品「アケミちゃん」の静雄と春子さんも登場するんですが、これがまたぴったりハマる!クロスオーバー大成功です。第3作目で尻すぼみになるどころか、新たな魅力を備えてプレイバックしてくれました。
お話は端的に言って、先生と久住君のその後です。(時系列的にインディゴ→ポルノ→今作→アケミちゃん)ひょんな事から実家を飛び出し、色々あってアケミ家に転がり込んだ先生。久住君とは遠距離恋愛だがお互い相手の気持ちがわからずもだもだしていた。一方の久住君、連絡が取れなくなった先生を心配し、激務の合間を縫って会いに行くが…というお話。
読んでまず思ったのは「先生めっちゃ人間らしくなってる!」笑。いや偏屈なのは相変わらずなんですが、前作・前々作に比べだいぶ情緒的になった気がします。たぶん久住君の影響でしょうね〜。それがなんか良かった。
あと今作は、先生の家族やアケミ親子、城戸が非常に良い役割を果たしています。脇役までちゃんと血が通ってるのが良い。この人達との関わりを通して、先生が人間的に成長していく様が描かれています。
全編通して笑いと共感が充実してますが、そんな中でも切なさや哀愁を忘れないのが、この作家さんの上手い所。先生にとっての城戸の存在や、病院での春子さんの台詞、それに対する先生の台詞も良かった。蒲生田先生も…色んな意味でありがとう。過去から現在、そして未来に繋がる終わり方で、読後感最高でした。多分このシリーズのファンは、読んでがっかりする事は限りなく少ないと思います。(エロはほぼほぼ無いのでそこだけは注意)大団円のフィナーレに相応しい大満足の一冊でした。(全200p最後の最後まで楽しめますよ!)
いいね
8件
2019年10月27日
寂しさを知り幸せを知る
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ はぁ。。とても心に沁みる言葉が沢山ありました。
何だか無性にホロホロ涙が溢れてくる。

1人、寂れたラブ/ホで自分で自分の事を「頭がおかしいんだろな」と達観したような表情でタバコを吸っている木崎の姿に、情景に反した無垢さを感じました。
これまでも相当嘘つきだったけど、更に拗れて面倒臭い嘘をこれまた息を吐くようについてます。(笑)
真っ直ぐに木崎を追いかける学習能力高き久住。
思えば出会いからずっと振り回されてます。
木島と会えるなら、仕事がどんなに大変でも、湘南乃風だろうが、ラップでフ○ラだろうが、なんだってやりますよ!からの挙句の狭心呼ばわり。
流石にこのやり取りは笑ってしまいましたが、
「あんな人なかなかいない」という真っ直ぐな久住の器の大きさを感じます。
僕を信じてと言われ、僕は自分が信じられないと返すやり取りも、この2人の内面が浮き出ています。
アケミちゃんのママのお話も良かったですが、蒲生田先生には胸を鷲掴みされました。

沢山の嘘をついた中、ラストの誕生日の嘘は優しいですね。(もしかしたら面倒だったのかしら?笑)
最後のそれぞれの葉書と手紙の文章にも、2人の相変わらずの関係性や内面が伺え、私自身も主人との縁を取り持つ事になった手書きの手紙の良さを思い起こされました。
散々試すように振り回すだけ振り回し、自分では怖くて言葉にしたり行動する事が出来なかったけど、ゆっくりと月の満ち欠けのような幸せを掴みに一歩前進です。
やっとハルくん呼びもできるようになり、これでもうキープはいりませんね。頼みますよ木島さん。。
いいね
7件
2022年2月15日
大円団!
面白かった〜!ポルノグラファーの續編。久住×木島再び!でした。續編なので、是非とも本編をお読み下さい。このめんどくさいCPの成り立ちと、立読みでも出てきた、アケミちゃんちの静男くんが怪我した木島の筆記手伝いしてるのを見た久住が何故あんなにショックを受けていたかがわかります。ついでに「インディゴの気分」を読むと、出てきた友人兼編集者の城戸との関係が、そしてこの作品で重要な役目をした、スナックアケミの2人…というか静男くんが主人公の「アケミちゃん」を読むと何となくこの親子の背景が分かります。付き合い始めたものの、物理的な距離と久住の忙しさと木島の面倒臭さもあって、なかなか上手くいかない2人。すれ違ってもうダメかとなった時、静男の母の春子がいい働きします。結果大円団!ポルノグラファーでは多分付き合っていくんだろうと思われるところで終わりましたが、それに決着がつきます。きっとこれからも色々不安になったり、また面倒くさい状態になったりするんでしょうが、なんだかんだ上手くやっていくのかな…と思える終わり方でした。今回木島の家出とか、怪我とか、春子の入院とか色々ドタバタしたので、ちゃんとしたエロはありません。少しあっても白抜き…うっすら形…のようなもの。ストーリーを楽しんでいただきたい。
いいね
2件
2019年10月26日

最新のレビュー

人間らしくなり愛が結実
「ポルノグラファー」シリーズ3作目、木島と久住の愛が深く結ばれるお話。
「ポルノグラファー」から読み続けると、木島の変化に驚きます。とにかくハチャメチャで自分を取り繕ってばかりいた木島が、久住との一つ一つに苦悩し痴話喧嘩で感情をぶつけ合う姿を見ていると、とても人間らしくなったなぁと思いました。久住の素直さや真っ直ぐさに影響され、愛を与えられたことで、周囲の人との関わり方に変化が表れたように感じます。そして、何よりも久住の凄さが際立っていました。あんなに人間性や人との付き合い方に難がある木島相手に自分をさらけ出して全力でぶつかっていける、彼の想いの強さにあっぱれだと思いました。陰鬱で妖しさいっぱいだった物語の最初のイメージが一新するくらい、明るく愛溢れるストーリーになったことに驚きです。久住と木島の掛け合いに笑いが生まれるなんて、幸せだなと思いました。
そして、木島と久住の関係が安定したからこそ、木島と城戸も過去の想いを素直に吐露し、落ち着くところに落ち着いたのだと感じました。色々なことがあってそれを乗り越えてきたからこその特別な想いが、離れられない関係性を築いたのかなと思います。
最後の最後に、嘘ばかりついていた木島の愛ある優しい嘘で締めくくられたのも素敵でした。
いいね
0件
2025年3月22日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

めんどくさい男の半生
制作:あずき(シーモアスタッフ)
丸木戸マキ先生の人気作『ポルノグラファー』シリーズ最終章。『アケミちゃん』の静雄と母も重要人物となっています。嘘つきポルノ作家・理生と社会人となった久住。彼らのこれまでが走馬灯のように流れ胸が熱くなりました。理生の最後の嘘にまた泣かされ…これからの二人に幸あれと願わずにはいられません!

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