作者さん買いです。先日完結した『ほしとんで』を少しずつ読み進めています。同時発売された本作もすぐ本屋に走り、期待に胸踊らせページをめくり始めました。自ら命を絶つ事が日常になっている世界。精神が傷付いた人間に異星人から「もふもふ」と呼ばれる特
殊臨床慰謝体が提供される。もふもふによって癒やされる反面、それを持っていることで他人から弱い人間だと見なされることもある…。1話ずつ別の人物にまつわるお話が展開されますが、全体を通して繋がって行きそうです。今の世の中を覆う不安、どこに進んで行けば良いか、子供たちをどこに導けば良いのか見えなくなって来ている私には、SFながら近い未来を見ているような感覚になりました。それでも、トリくんと同じ言葉を胸に生きています。読み返しては作中の作者さんの言葉が響きます。ラストを見るとまだまだお話は始まったばかりという感じですが、どんな明日かは分からなくとも自分で考えて、信じて生きて行こうという気持ちになりました。次巻も楽しみに待ちたいと思います。
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