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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPBL(ボーイズラブ)マンガBL(ボーイズラブ)コミック オーバーラップ LiQulle(リキューレ) 20552055
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BLマンガ
2055
1巻配信中

2055

100pt/110円(税込)

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作品内容

アオイと弥凪(やなぎ)は仲睦まじい恋人同士。
ある日、弥凪そっくりのアンドロイド“ヤナギ”が届く。
アンドロイドなんて悪趣味だというアオイだが、弥凪は病気療養で遠くへ行く自分の代わりに、アンドロイドを置いていきたいと言うのだ。
「抱き心地を確かめてみる?」というが、アオイは乗り気ではない。
目覚めた“ヤナギ”はアオイに口付けるが――。
2055年、アンドロイドと人類が共生する世界。切なく愛おしい終わりと始まりの物語。

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  • 2055

    100pt/110円(税込)

    アオイと弥凪(やなぎ)は仲睦まじい恋人同士。
    ある日、弥凪そっくりのアンドロイド“ヤナギ”が届く。
    アンドロイドなんて悪趣味だというアオイだが、弥凪は病気療養で遠くへ行く自分の代わりに、アンドロイドを置いていきたいと言うのだ。
    「抱き心地を確かめてみる?」というが、アオイは乗り気ではない。
    目覚めた“ヤナギ”はアオイに口付けるが――。
    2055年、アンドロイドと人類が共生する世界。切なく愛おしい終わりと始まりの物語。

レビュー

2055のレビュー

平均評価:4.8 90件のレビューをみる

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高評価レビュー

つらつらと書きました…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 言い表しようのない感情が渦巻きました。とても切なく、やるせなく、苦しい…。苦しくなるのに、その苦しさをどうにかしたくて、何度も読み返していました。
そうして、ようやく自分の中でたどり着いたのは、「弥凪は、葵に会いに行ったんだな」という、「終わり」ではなく「再会」というエンド。
冒頭の一コマ、弥凪が微笑んでいたのは、葵に会いに行くことを決めたからなんだなと思いました。葵のそばにいることが、何事にも代えられない弥凪の幸せなんだな、と。だから、彼は最後の一コマも笑っていました。「きっと葵もそうしたよな」と。この選択が、彼の、彼らの愛のカタチでした。
弥凪は、生きようとしました。葵との約束を破ってまで生きようとしました。治まらない胸の痛みに苦しみながら「アオイ」と生きようとし、「アオイ」を愛そうとしたはずです。「アオイ」に愛情を持ったと思います。自分が遠くへ行く前に、「アオイ」を廃棄したり、一人残すことを選んだりしなかったのは、「アオイ」への感謝と愛情があったからだと思います。(もしかしたら、自分と葵の「形」も残したかったのかもしれない…)でも、「アオイ」への愛情は、「葵」への愛とはまったく違うということを、「アオイ」といればいるほど思い知らされたのでしょう。勝手な想像ですけれど…。
もし、葵の姿をした葵の記憶(データ)を持つアンドロイドなんて作らなかったら、時間がかかったとしても、弥凪は別の「生き方」を選べたかもしれない。葵とは違う人と出会い、胸の痛みを和らげることができたかもしれない…そんな風にも思いました。「命」も「心」も本当の意味では再生などできない。そう思いました。突然、カタチを失くしてしまったかけがえのない人を、自分の胸の中に生かすことが、どれほど痛みを伴う尊いことか、改めて考えます。
ただ…自分がこの世界に生きていたら、と考えると、どんな選択をするのかは分かりません。
レビューを上げてくださった皆様、ありがとうございます。
*「穏やかな日常を過ごされていますように」と、ここへ来るたび思います☘
いいね
31件
2022年5月17日
胸打たれる短編
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ●(盛大にネタバレします)本文ほんの26P。良かった!!あーでも表紙がなぁ…読み終わってから見ると胸に迫る表紙ですが、最初には見たくなかったなぁ。黒髪の方がアンドロイドだと思って読み始めてしまいますよね、これだと…(でもこちらの作者さんなので、あえてなのかな?)
●表紙がこうだったので、冒頭の骨壺とスマホの待受は、初読であぁそうなのね…と思える。でも、窓の外を見て微笑む弥凪の表情は…読み終えて初めに戻ったときに、改めて意味を考えてしまう。「ようやく…」という感じなのか…
●生前の葵はどんな人だったのかな。なんで弥凪は「性愛強化モデル」を選んだんだろう。元々葵は物事を難しく考えないたちだったのかもしれない。弥凪は悲しくて寂しくて、とにかくアオイに愛されたかったのかもしれない。「性愛強化モデル」だったから葵じゃないと感じてしまったのか、それともどれだけ高性能でも弥凪の心を埋めることなどできなかったのか…。弥凪が「葵でなければ生きていけない」と思うに至ったアオイとの時間に、思いを巡らせてしまいます。
●ヤナギを抱きながら弥凪に「行かないで!」と叫ぶアオイの姿も強烈だった。振り返る弥凪の表情も。アオイは、頭では理解できなくても、心は弥凪とヤナギは違うと分かってたんじゃないのか。でも翌朝目覚めたときにはもう…ヤナギを心から愛するアオイになってる。スマホの待受はヤナギが差し替えたのか。それとも弥凪が…?
●海に入る弥凪の表情が幸せそうなのがまた…これは救いなのか?このやり方で良かったのか?と考えさせられる。でももう、この世界にはヤナギとアオイしか残らない。ヤナギはアオイと幸せに生きられる?せめてそうであってほしいと願う。
●ヤナギとアオイ、花言葉調べてしまいましたよね…意図があるかどうかは分かりませんが…
いいね
2件
2022年7月8日
SF読みの間隙を突く
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さまのレビューに惹かれて読んでみました。
何度読み返しても泣きます。
近未来を舞台にしたアンドロイドもの。
通常短編にネタバレはしないのですが、今回はそれで損なわれるような作品ではないと思いました。
ということで以下、ご注意を。

たった30ページから読み取れるものの大きさ。
特に読み終わってからもう一度表紙をよくよく見直してみてください。誰と誰が抱き合っているのか。そこにいるのは何人なのか?
想像の余地が残されているのが好きです。

アンドロイドを一般人も私用で買えるようになった世界を描いて。最後に「人間」をぶっ込んできた作者様。この短さで、本当にすごかった。
読んでいた時間よりも長く彼らについて考えてしまいました。

アンドロイドが自由に手に入る時代に、こんなにも深く愛し合える人間が只々尊い。

弥凪の恋人は海で亡くなったのでしょうか。弥凪の胸の痛みは恋人を失った痛みだったのか本当に病んでいたのか。
葵が亡くなって弥凪が死ぬまでの時間がどれくらいの間だったのか。手にした骨壺からも弥凪の若さからも、それほど長い年月ではなかったのではないかと思います。

アンドロイドの名前はカタカナ。人間は漢字表記です。
「アオイ」と弥凪の別れの時、「ヤナギ」と「弥凪」の区別ができなくなった「アオイ」がショートします。その一瞬にそれまで過ごした「アオイ」と弥凪の絆が垣間見える。弥凪の表情に残した「情」が溢れて。
なのに次の瞬間、それは「ヤナギ」によって引き戻されます。
同じ顔、同じ身体でありながら、血の通った人間とアンドロイドの反応の違いに注目です。
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13件
2022年5月17日
自己犠牲、そのあと考え続けさせられる作品
LiQulle(リキューレ)pathosのvol.2で掲載された三月先生のエモいSF短編です。リキューレに寄稿された錚々たる作家さま方の中でありながら、最も心を動かされた作品です。
三月先生と言えば、仕立て屋BLの「結んで、ほどいて、キスをして」にて『自己犠牲』を感動的により効果的に表現され、涙を誘われました。
その後「泡にもなれない恋ならば」(こちらも短編です)にて、『自己犠牲』をテーマに複雑な人の感情を表現され、これは一筋縄ではいかない作家様だぞ!?と良い意味で認識を新たにしました。
ソコを踏まえて、この「2055」に出会ったインパクトは大きかったです。
作品のストーリーもさることながら、近未来に起こりうる“突きつけられるかもしれない人類の選択肢”に唸らされました。自己を帰結させるのに何を以って納得し肯定するのか?それに払う犠牲は何なら見合うのか?
初読みから10ヶ月経っても事あるごとにずーっと考え続けてしまいます。
あと単純に、死後も魂の存在があればいいなぁと思っている勢なのでより強く刺さったのかもしれません。

なお、リキューレの方ではシーモア限定特典で先生が作品の設定解説をされています。
(※3月10日三月先生のお誕生日記念レビューです♪)
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26件
2023年3月10日
圧巻のストーリー!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューで大絶賛の嵐を巻き起こしている本作品を私も読んでみたく購入しました。ネタバレなしで読んだので、最初は驚愕の真実を知り、ショックで悲しくて、呆然としてしまいました。え?どういうこと?どこから?ってなって必死に戻り、最初から所々にそれを指し示すヒントが隠されていて、とにかく驚きの連続でしたね。あの結末が悲しくて、残された者達は幸せそうで、その両者の対比が胸を締め付けます。弥凪の選択は決して良いこととは言えないけれど、自分もその立場なら同じ事をしたかもしれません。それだけ2人の愛が深かったのだとまた涙しました。残された者達の幸せそうな笑顔が、弥凪と葵にもありますようにと願うばかりです。

読めば読むほど溢れる愛の強さと悲しみ…。結末は分かっていてもその世界に触れたくなる強力な魅力があります。この短いページ数の中でこれだけの爪痕や余韻を残すストーリーと世界観にただただ圧倒されるばかり…。何度も読み返して心に刻みたい素晴らしい作品です!
いいね
15件
2022年5月31日

最新のレビュー

代替品では埋められない想い
2055年、アンドロイドと人間が共生する世界で、自分そっくりのアンドロイドを用意し、恋人と別れる準備をするお話。
そう遠くない近未来に起こりうるかもしれないアンドロイドとの共生。そんなSFファンタジーの世界が短編で描かれていますが、完成度がとても高い作品です。
ニセモノだと分かっていても、恋人そっくりのアンドロイドを作らずにはいられなかった弥凪。しかしきっと徐々にその矛盾に苦しむことになったのでしょう。葵ではなく、アオイだという事実を毎朝突き付けられ、胸が痛み涙する日々に耐えられなくなり、今度はヤナギを用意します。一人の寂しさが二人でいる苦しさを生む、そのツラさと切なさで胸がいっぱいになりました。そして、代えがたい命の重さに涙しました。
アンドロイドの有用性や存在価値を認めつつも、人間のような感情を生まない欠落性を上手く表現したこの短編は、SFであると共に愛の物語である深い作品です。三月先生のストーリーテラーぶりを堪能して欲しいと思います。
いいね
0件
2025年1月22日

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