仕事=夢 これが成立する人は 女性にも男性にも少ない中で、満身創痍で挑むヒロインリサの恋愛を感動的に読み終えた。生きている事を実感している彼女が 素晴らしく伝わる。政治家の夢は潰えても、ホワイトハウス入りを希望に据えて彼女の輝きが画面から放
たれているように見える。そんな彼女にも一目ぼれした男性がいた。高校の友人ジョアンの兄ヒーローマーク。8年を経て彼が目の前に現れた。愛している2人の想いは繋がったけれど、彼女は夢を捨てられない。そんなジレンマが、愛のパワーの大きさに加速して 重く大きく物語にどっしりと居座っている。各地を回る彼女に安定した家庭を望む手段は無いと意気消沈するも、友人の入れ知恵で「セふレ」を提案するしかなかったリサの心中は、同じ女性として良く分かる。顔から火が出る思いですよね。しかし、それを突っぱねるヒーローマーク。眉目秀麗でプレイボーイと異名を持つ彼も 心には真実 リサしかいなかった。父の跡を継いで社長の座にいたマークだったが、一途にリサを追い求める彼の選んだ道は(手段)は、金持ちだからねと揶揄したくなるものではあるけれど、会社を譲渡しフリーコンサルタントとして彼女に付いていくことだった。見えるようである、彼女がホワイトハウス入りを果たし、資金調達案もコネも持つマークが背後にいる姿を。妻が夫に おもねる関係だけでない夫婦の在り方の1例を面白く読んだ。
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