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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP少女・女性マンガ少女マンガ 白泉社 LaLa 綿の国星綿の国星 1巻
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少女マンガ
綿の国星 1巻
4巻完結

綿の国星 1巻

555pt/610円(税込)

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作品内容

須和野家に拾われた捨て猫は、いつかは人間になれると信じていたが…!? まんがのワクを超え、大きな反響を呼んだファンタジーの最高峰。

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作品ラインナップ  全4巻完結

  • 綿の国星 1巻

    555pt/610円(税込)

    須和野家に拾われた捨て猫は、いつかは人間になれると信じていたが…!? まんがのワクを超え、大きな反響を呼んだファンタジーの最高峰。
  • 綿の国星 2巻

    519pt/570円(税込)

    人間になれると信じている猫“チビ”のまわりはユニークな猫でいっぱい。様々な猫に出会いながら、チビ猫は、暖かさや複雑さ、猫の本能などを学んでいく。
  • 綿の国星 3巻

    519pt/570円(税込)

    チビ猫は毎日いろいろな出来事に大忙し…。まっすぐな瞳で、まわりの世界をみつめるチビ猫をとりまく人間模様。大島弓子が贈る傑作ドラマ。
  • 綿の国星 4巻

    519pt/570円(税込)

    人間社会の複雑さや、猫としての生き方をまっすぐな瞳でみつめながら心の成長をとげていく“チビ猫”の物語。まんがのワクを超え、大反響を呼んだファンタジーの最高峰。
映画化

「綿の国星」

【あらすじ】

ある日、寒さに震えていた一匹の小さな捨て猫が心優しき青年・時夫に拾われます。 子猫は「チビ」と名付けられ、その日から須和野家の一員に。時夫のことが好きになったチビ猫は、いつか自分も人間になって時夫の恋人になれると信じて疑いません。
そんな時、美しい銀色の青年猫・ラファエルが彼女の前に現れて…。

【制作会社】

虫プロダクション

【スタッフ情報】

原作:大島弓子「綿の国星」

監督:辻伸一

脚本:辻真先、大島弓子 / キャラクターデザイン・作画監督:青嶋克己 / 美術監督:吉原一輔 / 撮影監督:藤田正明 / 音響監督:松浦典良 / 音楽監督:萩田光雄 / キャラクターカラー設定:井上悦子 / 編集:尾形治敏 / 制作担当:野村和史 / プロデューサー:原屋楯男 / 企画:虫プロダクション

【音楽】

主題歌:リチャード・クレイダーマン「綿の国星のテーマ」 / ED:遠藤優子「ブルーハート」

【挿入歌】遠藤優子「鳥は鳥に」

レビュー

綿の国星のレビュー

平均評価:4.9 16件のレビューをみる

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高評価レビュー

敬意を最大限に表しまして
大島弓子先生といえば「綿の国星」、「綿の国星」といえば大島弓子先生、この紛れもない代表作に、イチ漫画愛好者としては功績に頭を垂れるものです。
画期的なコマを見るにつけ、その感性はまさに大島弓子ワールドだと思わされ、言葉も視点も他者が追随すればただの猿マネになりさがると、可哀相だけどそういう感じがします。


ただ私は本作以外の作品のほうが大島作品は断然楽しめます。
まず、猫の思考回路のように見えて擬人化分だけ人間臭くて、かといって人も猫ちゃんも同じだという風には描いてはいないのですから、どこかに宙ぶらりんな、読み手としての自分の立ち位置の不確かさがくすぶり続けて、入り込めない何か、を抱きながらずるずる読み進んでしまいました。
ただ最期の収録「サヴァビアン」のみ、番外編的に置かれているようだけれども、自分の感覚が共感出来る日常系に戻ってきた、変な安心感を覚えてしまいました。
本編のほうの思考回路に乗れなかった悔いもまた…。
それは決して作者の意に染まっていない事を意味するのだろうと思うと、私は本作の理解者にはなれなかった部外者的寂しさが残っているのです。
幾度とないポリバケツのエサ漁りに、私は自ら距離感を引きました。猫語と人間語の相容れないような設定が有りながらのチビ猫の人間語理解力と、まだ子ども(猫)ならではのその他諸々の知識不足とのアンバランスにも、少し違和感を。

そんな猫社会のファンタジーな日々の各話とは一線を画す、少々踏み込んだ様な印象の「ねのくに」が、逆にずっと曖昧だった方向感に煮え切らなさを感じていた私にはここに至って落ち着けた話ではありました。きっと大勢の愛読者には私の感想は異端なのではと思います。この話以外のほうが、らしさ満開とは思っています。

私は猫ちゃんよりどちらかというとワンちゃん派だからなのかもしれないけれど、家の中外の出入り自由さと、何処で何してきたのか不明さにおいて、そこがこうしていろいろイマジネーション膨らますお話になり得るのはわかるものの、もし、自分が飼っていたら安否の心配とか現実の不在時の不安感などをそそられる気がして、人間とチビ猫とのコミュニケーションの欠けっぷりが描かれた本作により、更に猫ちゃんは飼えないという確信が、不幸にも高まってしまいました。
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2件
2023年10月9日
どこまでも美しく、やさしい、猫の世界
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細な描写と詩的な言葉回しに、どこか懐かしさを感じると同時に胸を締めつける切なさと愛おしさが込み上げてきます。いつか人間になれると信じている子猫が時夫という青年に拾われて、彼に恋心を抱きながら、猫目線で他の人間達と交流していく過程が実に素晴らしい。
愛してくれたラファエルや発情期ネコ、去勢された雌ネコ、ペルシャを共に目指したネコ...どのエピソードも幻想的で印象深いです。また、猫たちの中で独自のルールがあり、猫好きの自分としては、きっと猫って日常こんな風に思ってるのかな?と微笑ましく思えました。
個人的にチビ猫ちゃんの可愛いエプロン姿から、想像上で大人になった時の美しく気高い姿にギャップ萌えでした。
この頃の少女漫画は現代のと異なって、とても詩的で文学的だったんですね。読んでいる間中ずっと夢のなかで遊んでいるようでした。ある時は、ふりそそぐ満天の星空から、はしゃぐ太陽の光の中を泳いでいる感覚。またある時は、美しい音楽の合間を心地よく流れていく感覚。おとぎの国の世界にいるような。そう、大島弓子先生の作品はいつも切なさや、悲しさ、きらきらしたオモチャ箱を開けるような気持ちにさせてくれます。ふっと一人、窓辺で思いに馳せたい時に、思い出をめくるように開いて読みたい、大切な漫画です。
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3件
2020年9月29日
大好きな作品です。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 春の長雨の中、チビ猫は気付いた時には一人だった。お湯の沸く音がして、自分を置いていってしまったお母さんがもとの家(アパート)に連れ戻してくれたのだと思ったが、お母さんではない誰か優しい手がスポイトでミルクを飲ませてくれて……。チビ猫を家に連れ帰ってくれたのは、時夫だった。ソ連カゼで大学入試を失敗してしまい、今は予備校に通っている。口数も少なくなり、うつろな目をしていた時夫が、子猫の面倒を見ていた時は、昔のままの時夫だった。猫アレルギーがある母親は、それだけで子猫を飼うことにしたのだ。チビ猫は人間には赤ん坊から大人になるルートと、猫がある時点で変身して大人になる、という二つのルートがあると信じていた。だから人間になった時には一番に時夫にありがとうって言うね。美しい銀色の青年猫ラファエルは、チビ猫が大きくなったら飛び切りの美猫になると言うけれど……。読んでいると心が癒されるファンタジー作品ではあるけれど、甘ったるい話ばかりではなくシュールでシニカルなお話も含まれています。


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0件
2025年1月24日
猫として人間世界を眺めると
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ もともとは今からおよそ40年ほど前に連載されていた作品だということを知ったのですが、現代の世の中でも十分に通じるような人間社会の描写があって驚きました。子猫の擬人化、ならびに猫の目線から見た人間の世界を表現する内容というのは、当時も今も、なかなか斬新なものだといえます。特に時夫は主人公にとって忘れられない人物として描かれている感じがしますね。細かい部分を描写の対象に取り入れるための洞察力や観察力も、存分に発揮されているといえます。
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0件
2023年6月13日
愛読書
疲れた時に読み返します。
心の安定剤😄
特にスピーチ大会の「女の感性」のとこ。笑えるけど深いよね。
あの頃の弓子先生の年齢をずいぶん超えてしまったけど、今でもヒニン猫がケープに気づくところは、胸の奥がチリチリする👑あの頃は不安や焦りもあったけど、今はなんだろ?もう母性は完成されたはずなのに…きっと一生感じ続けるのかも。チリチリが心の疲れを溶かしていきます。
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1件
2017年1月26日

最新のレビュー

不思議な擬人化猫漫画
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 小さい頃、この漫画のアニメ映画が上映されるのを知り、めちゃくちゃ見たかった!
ポスターを部屋に貼っていたけど子供だからそんな簡単には見に行けなくてこんな綺麗な絵で不思議そうで、いったいどんな素敵な話なんだろう、と漫画を読んでいないのに憧れてました。
その後大人になってから漫画を読めました。
猫が擬人化しているけれども、人として扱われてるわけではけしてなく、猫の自意識では人間だけど人間からは普通の猫にしか見えていない、という世界観がわかってびっくりしました。
もっと獣人的な世界観だと思っていたので。そして子猫が美しい雄の美猫と大冒険するんだと思ってました。
実際は昔の外に出れた猫が見た世界、という感じですね。でも美しくて素敵なお話でした。
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0件
2025年3月10日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

人は猫からなる
広報:あずき(シーモアスタッフ)
大島弓子先生が描く1984年にアニメ化もされた名作。擬人化した子猫の瞳を通してエッセイ調で人の世界を描くという斬新な手法と、柔らかいタッチと独特な感性が話題を呼んだ少女漫画の枠を超えた名作です。今読んでも色あせない、ほのぼのとしていてどこかシュールでもありシニカルなそんな不思議な漫画です。

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