XDSアスタナが中国のハオユ・スーを獲得　シリツァは下部チームへ

新スポンサーを迎えXDSアスタナに改称したチームが、中国出身のハオユ・スー獲得を発表した。スーは2023年の中国ナショナル選手権タイムトライアルで4位に入った若手だ。

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スーは中国のコンチネンタルチーム、李寧（りねい）スターで選手キャリアをスタート。2023年にチャイナグローリー・メンテック・コンチネンタルチームに移籍し、同年のTTナショナル選手権で3位入賞。ロード世界選手権に初出場（ロード：DNF、TT：58位）を果たした。2024年アジア選手権ロードレースでは21位だった。

チーム加入に際しスーは、「XDSアスタナに加入し、中国出身の私がワールドツアーに戻れたことを光栄に思う。これは大きな一歩であり、この機会に感謝している。ヨーロッパでの経験を積み、中国代表として出場するすべてのレースでチームの目標達成に貢献したい」と意気込みを語った。

アレクサンドル・ヴィノクロフGMは「XDSのメインスポンサー参画により、中国出身選手の獲得は戦略的に重要だった。スーは若く、トップレベルのレース経験は必要だが、ポテンシャルと成長への意欲がある。アジアとヨーロッパのレースで重要な戦力になると確信している」と語った。

チームは昨年12月30日、2023〜24年にトップチームに所属したグレブ・シリツァ（ロシア）の下部チーム降格を発表。24歳のシリツァはトレーニー（研修生）だった2022年から3年連続でツール・ド・ランカウイ（UCI2.Pro）でステージ優勝したスプリンター。ヴィノクロフGMは「チームのために走るのではなく、グレブ自身の成績を追求してほしい」と説明したが、ハオユ・スーの加入枠確保が実質的な理由と見られている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:XDS Astana Team