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創業一族「井川遥」はどうする? パイオニアが外資に600億円で身売り

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 電機メーカーの名門「パイオニア」(東京・文京区)が、外資系ファンドに身売りすることになった。現在、NHKの朝ドラ「半分、青い。」に出演中の「元祖癒し系」、井川遥(42)はその創業一族に連なる。一体、どうするのか?

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 経営再建中のパイオニアに手を差し伸べたのは、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(香港)。最大600億円を出資し、傘下に収めることにしたのである。

 経済ジャーナリストによれば、

「パイオニアの歴史を振り返ってみると、オーディオメーカーのエンジニアだった松本望という人物が1938年、前身となる福音商会電機製作所を設立しました。社名の通り、望初代社長は熱心なクリスチャン。その後、社名をパイオニアに変え、高度成長の波に乗り、急成長を遂げました」

 しかし、バブルが崩壊すると、日本の電機メーカーは軒並み勢いを失った。

「もちろん、パイオニアも例外ではなかった。その打開策として、望さんの長男で、3代目社長の誠也さんがプラズマテレビ参入に舵を切った。当時、プラズマと液晶テレビがシェア争いをしていた。結局、負けたのはプラズマ。この失敗は、パイオニアの大打撃となりました」(同)

 業績不振の責任を取って、松本誠也社長は1996年に会長に“棚上げ”され、3年後に死去。

「会長職を引き継いだのが誠也さんの弟、冠也さんでした。でも、業績は一向に上向かず、冠也会長も2006年に経営責任を取って、会長から相談役に。しかし、わずか数カ月後にはそれも退いた。その結果、パイオニアの経営陣から、創業家の松本一族は一掃されることになったのです」(同)

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