話し方のトレーニング法⑦「強調言葉くっつけ法」
当コラムは、話し方のトレーニング法を総合的に解説しています。コラムは全部で以下の7つあります。
・1問1答を改善
・5W発話法
・自分へ感情質問法
・具体例活用法
・繰り返し表現
・~ぐらい法
・強調言葉くっつけ法
今回は、「強調言葉くっつけ法」をお伝えします。
強調言葉くっつけ法とは
強調言葉くっつけ法とは、伝えたい表現を強調するために言葉をプラスしていく方法です。まずは以下の3つの例文をご覧ください。
例1
昨日はTDLに行きました。楽しかったです!
例2
昨日は休日だったのでTDLに行きました。はじめてだったので楽しくてテンションが上がりました!
例3
昨日は、久しぶりの休日だったのでTDLに行きました。はじめてだったので、めっちゃ楽しくてテンション上がりました!
読んでみていかがですか。
例1は、楽しい状況はわかりますが、感情は弱めですね。例2は、楽しい!という感情に強調言葉が付けられたことで、楽しいという気持ちがより強調されているのがわかります。
そして、例3では、楽しさがより大きくなり、休日の特別感もプラスされています。
強調言葉くっつけ法は、表現したい感情に強調言葉をくっつけるだけでできる、使いやすいスキルです。感情豊かな発話で、コミュニケーション能力を伸ばすことができます。
効果・メリット
強調言葉くっつけ法は、伝えたい感情を強調することができるため、相手に気持ちが伝わりやすく印象も残りやすくなります。また、強調した箇所が明確になるため、話し方にメリハリを出す効果もあります。
例文
それでは、例文をいくつか見ていきましょう。
例1
USJはパレードは楽しかった!
↓
USJのパレードはとても楽しかった!
例2
節約のために食費を500円までにしています。
↓
しっかり節約するために食費を500円までにしています。
例3
遅刻しないよう毎朝6時に起きています。
↓
絶対に遅刻しないよう毎朝6時に起きています。
強調言葉くっつけ法のコツ
1.強調言葉を増やそう
強調言葉の語彙を増やして、ある程度ストックしておくと会話がスムーズです。
とっても すごく 本当に 猛烈に すばらしい とても 何より ひたすら まったく 一番
感情に合わせて色々なシーンで活用できるよう、幅広いバリエーションがあるといいですね。
2.強調表現プラスしよう
発話で感情をより伝える時には、言葉の使い方はもちろん、声の出し方もポイントとなります。
レベル1:棒読み
レベル2:少しだけ感情を込める
レベル3:しっかり感情を込める
レベル4:最高の感情を込める
など、表現する気持ちに合わせたボリュームを使うと伝わりやすくなります。2つのコツを使って発話力を高めてくださいね。
話し方のトレーニング法-実践
それでは練習問題で「強調言葉くっつけ法」を確認していきましょう。次の文章を強調表現してください。
練習問題1
昨日はテニスに行ってリフレッシュできたよ
解答例
昨日はテニスに行って、とってもリフレッシュできたよ
昨日は久しぶりにテニスに行って、むっちゃリフレッシュできたよ
練習問題2
九州の嬉野温泉が好きです
解答例
九州の嬉野温泉が、一番好きです
九州の嬉野温泉が、すっごく好きです
練習問題3
私は○○さんとお会いできてよかったです
解答例
私は○○さんとお会いできてとてもよかったです
私は○○さんとお会いできて最高に幸せ!よかったです
強調言葉くっつけ法は、伝えたい気持ちを強調するための言葉をプラスして使う発話法です。語彙を増やしながら、実践回数を増やして習得していきましょう。
しっかり身につけたい方へ
当コラムで紹介した方法は、公認心理師による講座で、たくさん練習することができます。内容は以下のとおりです。
・話し方がうまくなる,強調言葉法トレ
・話がはずむ,専門家指導,実践練習
・会話が続く!繰り返しトレーニング
・人間関係が楽しくなる,心理学の学習
🔰体験受講🔰に興味がある方は下記の看板をクリックください。筆者も講師をしています(^^)
コラム監修
名前
川島達史
経歴
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- 目白大学大学院心理学研究科 修了
取材執筆活動など
- NHKあさイチ出演
- NHK天才テレビ君出演
- マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
- サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
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名前
長田洋和
経歴
- 帝京平成大学大学院臨床心理学研究科 教授
- 東京大学 博士 (保健学) 取得
- 公認心理師
- 臨床心理士
- 精神保健福祉士
取材執筆活動など
- 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
- うつ病と予防学的介入プログラム
- 日本版CU特性スクリーニング尺度開発
名前
亀井幹子
経歴
- 臨床心理士
- 公認心理師
- 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
- 精神科クリニック勤務
取材執筆活動など
- メディア・研究活動
- NHK偉人達の健康診断出演
- マインドフルネスと不眠症状の関連