「有害動物・ヌートリア(写真)を麻痺させ、肛門を縫合したあと、放せばいい。排便のできない激しいストレスのため、生息地で、子供のヌートリアを始め、同種をかみ殺すカニバリズム(Cannibalism)を利用すれば、絶滅に導くことができる」
このような、有害動物撲滅法は、動物虐待なのか、それとも、毒物を使わない環境にやさしい撲滅法なのか。
1年中、植物の根っこを食べつくし、09年、環境部が生態破壊動物に指定したヌートリアが、洛東江(ナクドンガン)周辺から南漢江(ナムハンガン)に生息地を拡大したことが伝わった後、このような撲滅法が示された。ソウル大公園動物研究室長を務めたことのあるソウル大学免疫医学研究所のヨン・ファンユル責任研究員は先月25日、とあるメディアにこのような内容の投稿文を掲載した。
しかし、動物自由連帯は、ホームページに声明を出し、「明白な動物虐待行為だ」と反発した。生態環境保護のためには、フェンスや立て板を設置すればすむことであり、やむなき場合でも、薬物や檻など、人道的方法を利用すべきだと主張した。ネット上でも、「いくら有害動物とはいえ、残忍極まりない方法だ」という指摘が相次いだ。一方、「有害動物を無くす奇抜な方法だ」という反応も少なくない。ネット上のポータルサイトには、ヌートリア関連検索語として肛門が出てくるほどだ。
ヨン研究員は、「私も同様に、動物愛好家だが、かえって虐待者に追い詰められて戸惑うばかりだ」とし、「マウスで実験した結果、確実な効果があった」と主張した。