同作は、消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリーのドラマ。
横浜市の山中竹春市長は1月22日の定例記者会見で同問題に言及し「今、さまざま状況が推移していると、流動的だと思いますので、状況をしっかりと注視していきたいというふうに思っています」と語っていた。同市によると、ドラマの撮影支援に関しては、横浜フィルムコミッションが中心となり、横浜市会、横浜市役所アトリウムに協力を仰ぐ形で撮影を行っているという。
フィルムコミッションの担当者は取材に、クレジットの削除については「撮影支援は続けていくものの、積極的なPRは控えさせてもらえれば」とフジ側に申し伝えたことを明らかにした。今後については「もちろん今後の状況を注視していくことは変わっていないですが、現時点では協力を継続していきます」と語った。
また今作を全面的にバックアップしているのが横浜市消防局だ。物語の舞台が、横浜市消防局ということもあり同局は消防車両や制服の貸し出し、演技指導などを行っている。同局企画課によると、消防局としても1月中にはクレジットの削除を協議、決定していたという。
担当者は取材に「現時点では協力はそのまま続けている。今の時点では、協力を続けていきたい。と考えている。ただ、今後、今と違う場になることも考えられる。
2月10日に放送された第4話では、指令管制員役を演じた一ノ瀬颯と通報者の夫婦を演じた声優の島崎信長、井上麻里奈が見せた、心筋梗塞の恐れがある男性を救うための電話越しでのやり取りにSNS上では「手に汗握る緊迫感」との反響が相次いだ。
作品については「消防としても、ドラマから視聴者の方に伝えられることもあり、消防をより知っていただく、あるいは緊急時にどのように判断したらよいかとか、そういったこともドラマの中から知ることができると思います」と期待感をにじませ「ぜひ、ドラマから消防に対する理解が深まればとは思っています」と協力を継続する意図を語った。