フレッシュなキャストで新たな物語が始まる
2012年2月16日、バンダイナムコゲームス未来研究所 ファンシアターで、TVアニメ『エウレカセブン AO』の製作発表会が行われた。新たな『エウレカセブン』はどう動き出すのか? 発表会で判明した情報をまとめてお届けする。
まずは気になる番組の放送情報から。4月12日深夜のMBSを皮切りに、TBS、CBCなど各局での放送日が決定。主人公のフカイ・アオ役を務めるのは、まだ若干15才の本城雄太郎。ヒロインを宮本佳那子、アオが所属することになるチーム・パイドパイパーのパイロットであるフレア・ブランを大橋彩香、おなじくパイロットのエレナ・ピープルズを小見川千明、謎の男トゥルースを井上和彦が演じる。また、オープニング、エンディング曲にくわえて、"ナカコー"ことNakamura Kojiが劇伴を担当することも明かされた。
■放送局情報
MBS 4月12日より毎週木曜25時55分より放送
TBS 4月13日より毎週金曜25時55分より放送
CBC 4月18日より毎週水曜26時00分より放送
BS-TBS 4月21日より毎週土曜24時00分より放送
※4月1日よりサービス開始するスマートフォン向け放送局NOTTVでも放送決定
■キャスト
■メインスタッフ
監督:京田知己/キーキャラクターデザイン:吉田健一/キャラクターデザイン:織田広之
ニルヴァーシュデザイン:河森正治/メカニックデザイン:山根公利・柳瀬敬之・海老川兼武
デザインデベロプメント:コヤマシゲト/デザインワークス:竹内志保/美術:永井一男/色彩設計:水田信子/SF設定:堺三保/特技監督:村木靖/撮影監督:木村俊也/音響監督:若林和弘/音楽:Nakamura Koji
アニメーション制作:ボンズ
■OP/ED、音楽
オープニング:Hemenway「Escape」
エンディング:ステレオポニー「stand by me」
■京田知己監督コメント
何かが起こって目覚めるほど社会に疎いわけではないし、それにコミットしてこなかった訳でもない。何かが起こる前から物事は動いていたし、作り上げてもきた訳で、残念ながら何かが起こって劇的に心境が変化した訳ではない。
ただ言えるのは何かが起こったことで、それが加速した可能性を否定出来ないことであって、それを単純な心境の変化としてしか読み取ってもらえなくても構わないのだけれども、何かやろうと思っていたことに対して「より真剣に」なったのは確かである。より真剣に「伝えたい」と思うようになったのは確かである。
いったい何を?
それはフィルムを見てもらった上で判断してもらう他にないのだけれども、今、この段階で言うとするなら、それはこれから僕らは「アニメ」を作ろうとしているのだ、ということである。
様々な世代、様々な階層、様々な人々の手によって作り出されるアニメ。
それが示唆するものが、僕らが作ろうとしているものの根源であると、僕は確信する。
それが示唆するものが、僕らが作りつづけてきたものの根源であると、僕は確信する。
何かが起こって変わったのかもしれない、しかし変わるつもりはない。
僕らは今、そんなものを作っている。
エウレカセブンAO 監督:京田知己
現在にふさわしいロボットアニメーションへ
発表会では、まずプロデューサーの南雅彦氏(ボンズ代表取締役)が登壇し、本作の制作意図などを明かした。本作は『交響詩篇エウレカセブン』の続編となるが、2005年当時は、1年間の放送で大団円を迎えたこともあり、続編の予定はなかったとか。
「大きなスクリーンで見てもらうためのファンムービー」(南氏)として始まった劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の製作過程で、京田監督とともに、新しい作品ができるんじゃないか、ロボットアニメーションの魅力を、その時代その時代の表現で繋げていくことができるのではないかと思うようになり、少しずつ企画を進めてきたと振り返った。
本作のタイトルについている“AO”とは、世界観を示す“星の海(Astral Ocean)”の略であるとともに、主人公アオの名前を冠することで、彼とロボットが密接にかかわることによって物語が動いていくという意味も込められているという。南氏は本作を今の時代に合わせて描くロボットアニメーションとしており、世界設定が前回のファンタジー寄りのものから、「沖縄」、「日本軍」といった単語が出てくる、どこか現実世界と地続きなものになっているのも、そういった面があるからだそうだ。
また発表会では、本城、宮本、大橋の3人が登壇し、南氏らを交えてのトークも行われた。本城が15歳、大橋が17歳、「(この中では)最年長」と語る宮本でも22歳と非常に若い顔ぶれとなったが、南氏いわく、キャストは京田監督らとともにイメージにあう声を探すべくオーディションを行った結果として、自然にこう決まったのだという。収録は来週からになるそうだが、「キャラクターがこれから進んでいく運命に立ち向かって行ける役者」として期待しているとのこと。
毎日放送のプロデューサーである竹田靑滋氏も最後に登壇し、会の冒頭で流れた『交響詩篇エウレカセブン』の映像に触れ、「まったく古くなっていない感じを再認識させられた」と語り、「色あせない原因はジャンルのトップランナーであるという自負の強さだと思う」としたうえで、「4月スタートの番組の中でも群を抜く作品になると思う」と期待感の高さを示した。
GAME Projectも始動
放送開始に向けて、各種イベントや放送、スペシャルプライスのDVD-BOXの発売なども決定。当然のことながら前作同様、さまざまなパートナー企業から漫画(少年エース『エウレカセブンAO』、ニュータイプエース『エウレカセブンAO~Save A Prayer~』)、トイ、サウンドトラックなど、多彩な展開が予定されている。その一環として、バンダイナムコゲームスで“エウレカセブンAO GAME Project”としてゲーム化が進行していることも明かされた。プラットフォームや発売時期などは不明だが、こちらも気になるところだ。
■イベント情報
ステージイベント
【日時】2012年4月1日(日)9:25~9:55
【場所】「アニメコンテンツエキスポ2012」WHITEステージ(幕張メッセ)
【出演】本城雄太郎(フカイ・アオ役)、宮本佳那子(アラタ・ナル役)、大橋彩香(フレア・ブラン役)、井上和彦(トゥルース役)、
※ACE入場券(ステージ観覧抽選応募権付き)販売中。詳細はアニメコンテンツエキスポ2012公式サイトを確認のこと。
■過去作の上映・放送予定・発売
劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』リバイバル上映
2012年3月10日(土)~3月23日(金)
テアトル新宿
テアトル梅田
2012年3月17日(土)~3月30日(金)
伏見ミリオン座
入場者プレゼント:「エウレカセブンAO」特製ポストカード(先着限定・なくなり次第終了)
当日料金:一般・大学・専門学生1300円/ 高校・小中学生・シニア1000円
■交響詩篇エウレカセブン
ファミリー劇場にて放送
・3月2日(金) 21:00~27:00 第1話~第12話
・3月9日(金) 21:00~27:00 第13話~第24話
・3月16日(金) 21:00~27:00 第25話~第36話
・3月23日(金) 21:00~28:00 第37話~第50話
“バンダイチャンネル みんなでストリーム”でライブ配信
・2月16日(木) 23:30~25:30 第6話~第10話
・2月23日(木) 22:00~24:00 第11話~第15話
・3月1日(木) 22:00~24:00 第16話~第20話
・3月8日(木) 22:00~24:00 第21話~第25話
(以降、毎週木曜夜に複数話配信)
『交響詩篇エウレカセブン』スペシャルプライスDVD-BOX(各1万8900円[税込])
DVD-BOX1 発売日:2012年03月23日
カラー/630分(本編:624分+特典:6分)/ドルビーデジタル(ステレオ)
片面2層×6枚+片面1層×1枚/スタンダード
第1話~第26話収録
BCBA-4312 T-49-34569-64312-4
【封入特典】
●解説書(16P)
【映像特典】
●ノンクレジットOP&ED集1
DAYS/秘密基地/少年ハート/Fly Away
●第26話ノンクレジット版
【その他仕様】
BOXイラストはキャラクターデザイン・吉田健一描きおろし
DVD-BOX2 発売日:2012年05月25日
カラー/600分/ドルビーデジタル(ステレオ)
片面2層×6枚/スタンダード/第27話~第50話収録
BCBA-4313 T-49-34569-64313-1
【封入特典】
●解説書(16P)
●エウレカセブンイラスト集
【映像特典】
●ノンクレジットOP&ED集2
●第50話ノンクレジット版
【その他仕様】
BOXイラストはキャラクターデザイン・吉田健一描きおろし
(C)2012 BONES/Project EUREKA AO・MBS