長野県・八ヶ岳連峰未宝岳。長野県警の大和敢助が雪山で“ある男”を追っていた時、不意に何者かの影が敢助の視界に。気をとられた瞬間、“ある男”が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、大きな地響きとともに雪崩が発生。そのまま敢助を飲み込んでしまいー10カ月後。 国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われたという通報を受け、雪崩から奇跡的に生還した敢助と、上原由衣が現場へ駆けつけた。事情聴取のさなか天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、負傷し隻眼となった敢助の左眼がなぜか突如激しく疼きだす…その夜、毛利探偵事務所に、小五郎の警視庁時代に仲の良い同僚だった“ワニ”と呼ばれる刑事から電話が入った。未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったという。後日会う約束を交わした小五郎にコナンもついて行くが、待ち合わせ場所に向かっていた途中、突然響き渡った銃声。果たせなかった約束 と、隻眼に宿った残像。氷雪吹き荒れる山岳で、白き闇の因縁の幕が切って落とされる。
映画『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』は、青山剛昌による人気漫画「名探偵コナン」の劇場版シリーズ28作目となる作品。長野県の雪山を舞台に、工藤新一の幼なじみ・毛利蘭の父であり元刑事の私立探偵・毛利小五郎が物語の中心人物になるという。また、事故で左目を失明し傷がある長野県警の警部・大和敢助、長野県警所属で敢助の幼馴染みの諸伏高明と上原由衣も登場する模様だ。