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Archive for the 'エレクトロニクス' Category

壁掛けテレビがお茶の間の外にもたらしたもの

digital_sign.jpg
先日、とある建物の中で大型液晶テレビがぽてっと置いてあるのをみかけた。
なんだろうと目をやると、モニターの中ではそのビル内のインフォメーションが映し出されていた。単なる掲示板というか告知用のモニターというだけである。
しかしその場では、その事に改めて感心してみていた。要するにこれはデジタルサイネージ(電子看板)の一種なのだよな。そしてそのちょっとしたデジタルサイネージが家電としてそれなりにお安い大型液晶テレビを一個買ってくれば実現できるというという例である。
これまでというか10年くらい前まではデジタルサイネージというと駅前にあるでっかい電光ビジョンとか電光掲示板とかとにかくお金をかけてでかいモノを作って人通りの多いところに流す様な形であった。それが物凄い安価でそこそこの人にリーチできる電子ポスターというものに形を変えつつある。
冒頭の写真はちょい前に設置されて話題になっていた品川駅通路のデジタルサイネージ。頭の上に大型液晶モニターがだーっとならんで、広告ビデオを一斉に表示している(映像の内容はどのモニタも同一)。広告ということもあってちょっぴりうるさいのだけれども、こういう風に動画広告がレイアウトされている様はちょっと昔のSF映画に出てくるシーンみたいで面白い。

1960年代から70年代にかけて子供の科学とか小学館の学習雑誌とかに「21世紀の生活はこうなる」というマンガが良く載ったりしていたけれども『壁掛けテレビ』はそこに必ず出てくる憧れのデバイスであった。そして今、その壁掛けテレビはほとんど実現しているといった状況にある。
しかし、壁掛けテレビの登場は私たちの生活をそんなに変えはしなかった。
そのかわりお茶の間の外に色々な変化をもたらしているような気がする。



万能文化の半導体娘 PSoC編 RC版など

撮影できますPの「♪万能文化の半導体娘」のアレンジをやろうということでダンスリミックス風味をちびちびと作っていたり。風味でしかないのは実力の問題w。撮影できますPに聞かせて了承を取ったりしていたのだけれども、大分ほったらかしになっていた次第。
いいかげんなんとかするかと、当初の予定通り「PSoC娘」で歌を付けてみる。ボーカルは敢えてMEIKOさん。(深い意味があるようで特にない)

取り敢えずRC版ということで仮置き。
万能文化の半導体娘 PSoC編: semicon_psoc_rc.mp3



液晶テレビはどれくらい遅延するのか

先日の記事で「液晶テレビだと遅延するからファミコン時代のアクションゲームが遊べねえ」と書いた。
「遅延するよ!遅延するよ!」とか言って数字を提示しないのは理系がすたると思ったので計測してみた。

液晶テレビが映像を処理する時間分音声もディレイするという前提のもと、音声信号をオシロスコープで計測する。
調査対象、SONY BRABIA KDL-32V2500
tv_delay01.jpg
上の青がゲーム機から直接取った音声信号、下の赤が液晶テレビのヘッドフォン端子から出てきた音声信号。
二つの波形のズレはおよそ 39ms であった。大体、テレビ単位 1フレーム。ゲームフレームだと 2フレームずれている事になる。テレビ単位で1フレームというのは割と好成績な気もしなくはない。
でも、この 2フレームが命取りになるアクションが結構多いのよ……。

一番最初に「こりゃひどい」と気付いた、デジタルレコーダ経由での遅延。
調査対象 TOSHIBA RD-Z1
tv_delay02.jpg
液晶テレビの遅延+デジタルレコーダの遅延となる。
この時のズレは 192ms ほど。あー、こりゃ流石にね。

デジタルレコーダは機種によって色々違いそうですな。



据え置き型ゲーム機でのファミコン型アクションの終焉

ファミコンのコンパチ機(ぱちもん)を買ってきた。ソフトが数本は手元にあるのだけれども、ハードがそろそろあやしい頃合いなので状況延長のためのハード買い増し策。
考えてみたら、Jrやツインじゃない普通のファミコンだと出力がRFなので一般のご家庭では既に利用することすら困難気味だったりするのですな。うちのファミコンはビデオ出力できるように改造済みなので今でも使えるのですが。

それでファミコンのゲームをいくつか遊んでいたのだけれども、妙に難しい。というかまともに遊べない。
理由は、入力に対して反応があるまでかなりのタイムラグが存在するため。とてもじゃないがシビアなアクションは遊べたモンじゃない。
これ、コンパチ機のせいではなくて、部屋内のAV環境がデジタル化したせい。
接続環境としては、

D3液晶テレビ — デジタルビデオレコーダ — ファミコン

といった感じで繋いでいたのだけれども、デジタルビデオレコーダの部分でD3にアップスキャンしてテレビに送信するためここで 1/30sec テレビ単位1フレーム(ゲーム単位2フレーム)がバッファリングされる。液晶テレビでもデインタレースして1枚で表示するために、テレビ単位1フレームをバッファリングし画像処理してから実際に表示されている。
これでテレビ単位2フレーム、ゲーム単位4フレームは確実に遅延している。実際に弄っている分だと 3〜4/30sec は遅延していそうだ。
音声を分岐させて(適当なアンプ経由で)直接聴くのと、テレビ経由できくのを同時にやってみるといかに遅延しているかが明確になって愕然とする。そりゃまともにあそべんわなあ。ロックマンのイエローデビルとかタイミング命な避けは出来なくなるわ。

間にデジタルビデオレコーダがあるのが要因でもあるので、液晶テレビに直接繋いでみる。先も書いたようにこれでもやはり遅延は生じてる。でも1/60secというゲームフレームで 1〜4フレームほどだから、まあごまかしごまかしでプレイできなくもない。故にいままでなんとなく気にしないでやってきた。
しかし、一度気になりだしたらこれでも気になってくる。試しに、遅延の生じない環境で試してみたら、アクションでの反応がまるで違うことに驚く。こちらは確かに昔遊んでいたときの感覚。
そうか、今や主流の大型テレビ(ブラウン管ではないテレビ)ではほとんど全てこの遅延を含むため、1/60sec基調のオールドアクションゲームは一通り遊べなくなってきているのか。PCのディスプレイを液晶に変えてから、残像のきつさに東方プロジェクトが遊びにくくなったのだけれども、それよりもショックだわ。
いや、原理的にそうだというのはわかってはいるんだけれども、実際にどれくらい遅延するのかを今回明確に認識してしまったので。
Wiiのバーチャルコンソールで遊んでいて、妙に難しく感じていたのは下手になっていたからだけではないのね。そういや、以前よりゲームをしていて疲れるなあと思っていたのもこれかもしれず。

そんなこんなで、ご家庭の「テレビ」が変わってしまったことで、2Dのアクションやシューティングといったオールドゲームは終焉を迎えるのかもしれない。いや、もう迎えている気もするけれども。
でもこれはテレビを用いる据え置き型ゲーム機でのお話ですな。アクションやシューティングがやりたい場合は遅延の無い携帯ゲーム機でどうぞ、といった流れになるのでしょう。

軽く調べた所だと、REGZAとBRAVIAの一部機種(ほとんど最上位)には機能をバイパスして遅延をできるだけ押さえるゲームモードがあるようですな。それでも構成上ブラウン管より遅れるけれども。で、それを意識して敢えて高額の機種を買うことのできるご家庭がどれくらいいるかですかね。



つぶやき 01/20/2000

というわけで crusoe が発表されたわけだ。
内容的には以前からの噂がまったくその通りって感じで馬鹿みたいにインパクトは
無かったけど、消費電力の数値を見たり上位版はノースブリッヂ内蔵だったりして
なかなかにニヤリング。問題は、クロック単位の処理能力が記述されていないので
どれくらいの速度を持っているのかがわからないところかな。いくらキャッシュを
積んでいてコードインタプリティングが2回目以降早いといっても1回目は遅いわけ
だし、x86コードを平均何クロックで処理するのかが不明瞭。

なんにせよ低電力ってのは物凄い魅力的。電池で数週間もつ白黒ザウルスみたいな
PDAに入って行くのだと思う。新しいザウルス(palmでもいいけど)の中にはLinux
が入っていますってのも愉快じゃないですか。もっともユーザーからみたら(外見や
使用感は)以前となんら変わりはないわけだけど。
個人的に PDA は白黒のものを愛用している。現在は Zaurus Igeti。なんでかとい
うと一にも二にも電池の持ち。カラーは電池は食うわ重いわで、実はそんなに重視
していない。このへんモバイル機器をたくさん使った末の結論なのだけれどもね。

電池の持ちといえば、先日のニュースで motorola の研究チームが既存電池の 5倍
は持つと言う電池を研究室レベルで開発したとあった。興味深い話なんだが、これ
が液体メタノールを使った燃料電池だというのが色々な意味でびっくり。使い捨て
なんだろか。
そういえば「がんばれロボコン」(燃えろでなくて)がガソリンの内燃機関らしき物
で動いていると馬鹿にしていたが、実は燃料電池で最先端だったらどうしよう。
ま、そんなことはともかく、今使っているノートパソコンは1時間半くらいしか電池
がもたないのだけれどもそれが1日フルくらいになる時代がくるのかなあと思うと
ちょっとワクワク。

モバイルと言えば、DDI が PmailDX を利用した WEB アクセスもどきとコンテンツ
作成手法を公開した。DDIポケットはここ一年くらい電源を入れていないデータスコー
プがあったのを思い出して、最新の機種(えっぢ)に機種変更をする。
うーん、メール端末として考えると最安価でそのうえ手軽だ。おまけに情報サービス
もそこそこなのでそう考えるとなかなかに面白い。自宅のメールサーバーに届いた
メールを DDI にも送りつけると「メールが届いたよインフォメーション」になるの
でえらい便利。この DDI-P の PMailDX もなかなかにあなどれないと御満悦。
インターネットコンテンツも自由に作れるのでなんか考えてみたいところ。

あとサイトを見ていてcrusoeで盛り上がっているのがLinux系サイトばっかだったのも
興味深い(笑)。



つぶやき 01/19/2000

Crusoe の発表記事はまだ日本に流れ着いていないようだ。



つぶやき 12/26/1999

量販店の年末在庫セールでタカラのダイノバイザーが7000円弱だったのでおもちゃがてら
に買ってみる。ダイノバイザーってのはでかくて重くて画質の良くない安価なLCDヘッド
マウントディスプレイ、一時期わっと宣伝していたけれどもイマイチ盛り上がらなかった
やつ。
画質や見やすさについてはグラストロンやアイトレックに比べるべくもないが、最初から
割りきっているのでそれはそれでと結構楽しめる。購入値段と相対してって評価ではある
けれども。(7000円だったら結構楽しめる買い物という意味、定価で買っていたら…)

面白いのはいいんだけど、最近視力低下しているせいか何かにつけすぐ眼精疲労から頭痛
がするようになったので結構きつい(^^; 5分もつけていると頭が痛くなってくる。まあ、
元々乗り物酔いが激しい体質(ブランコに乗っていても酔う)なので個人的には「こんな
もんさね」って感じ。
いわゆる「3D酔い」と言う奴にも弱い、プレステのエコーナイトとか出だしの数分でリタ
イヤ(–; Forsaken とか 3分でアウト(TT 3Dではないけど小さいころなんかの博覧会で
360度投影シアターってのがあって(GALAXIAN^3とかをイメージしてください)そこで上映
されていたのがジェットコースターの映像とかだったものでフラフラになったことがあっ
た(最後の方は目をつぶっていたと思う)。

なんかこの「3D酔い」ってのは日本人に多い独特な症状という話を聞いたんだけれども、
その元情報ってのはちゃんとあるのかな。

そういえばヘッドマウントディスプレイとかには大体「15歳以上でないと装着してはなり
ません」とか書いてあるようで。別にこれは「エッチな映像」を一人で楽しむ機械という
わけではなく(当たり前(^^;)15歳まではまだ水晶体が成長している可能性があるからとか
いうお話ですな。まあ、要するに纏足みたいなもので成長期にきつい負荷をかけると成長
が止まってしまうということで。故に巨人の星の「大リーグボール養成ギブス」とかもい
かがなものだろうかと思うのだけれども(笑)。
15歳かあ、すでに一回りしそうな私は既に縁遠く、後は視力は低下するだけですなあ…。
(心の中に木枯らし一陣)



つぶやき 12/03/1999

韓国Samsung がテレビ付き携帯電話を開発したという記事を見て大笑いする。
いや〜、カッコイイなあ。なんか真面目に過去あこがれていたSFの世界って
感じでいいよね。
わたしもデータスコープでメールチェックとかしていた頃は、それを手にして
「カークよりエンタープライスへ」とかやって遊んでいた物だ。(丁度そんな
サイズなもので)

小さいどこでもテレビってのは中学生の頃あたりまでは夢に描いていた理想の
世界だったけれども、実際に出てくる段になってあまり興味がなくなった。
入手しやすくなった現在ではまったく興味がないと言っても良い。なぜか?
ネットワークを使って自分の力で情報を収集していた方が楽しく思えるからで
ある。もしくは、時間に縛られず見たいときに見たいものを見るというオン
デマンドな環境(VTR含む)に慣れてしまい戻れなくなったというのも大きい。

カッコイイと言えば、ほんのちょっと昔のSFアニメや映画で持ち運び型の
メール端末とかテレビ電話とかが必ず出てきたアイテムだった。それを見て
カッチョエーとか思っていたものだ。丁度BBS形式のパソコン通信やUUCPネット
ワークで電子メールが定着し始めたころ。
いまそれが携帯電話という形でほぼそのまま実現されている。そう考えると
感慨深い…。
パソコン通信のころ「文字だけのコミュニケーションなんて歪んだ形だ」
と一般論みたいに言われてきたけど、インターネットメールや携帯メールの
普及によりその文字メディアを扱える層と扱えない層が明確化したような
気がする。結局コミュニケートする相手は人間なのだからその手段がどうで
あろうと面白いものなのである。




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