今回米GIZMODOにゲスト登場してパワーナップについて語っているのは、WoobiusのCTO兼共同設立者のDaniel Tenner氏。
通常眠るのに30分かかるTenner氏が20分のパワーナップ法をどうやって習得したのか?
ほぼ毎夜、僕は眠りにつくのに30分から1時間くらいかかってしまうタイプです。よっぽど疲れてないと、眠りにつくこと自体が一仕事。眠るのが一仕事なんてふざけんなっていうのもわかります、横になることより大変な仕事なんていくらでもあります。でもやっぱり僕にとっては一仕事、枕に頭をつけた瞬間に眠りに落ちてしまう、そんな人達が羨ましくてたまりません。横になってから頭に浮かんでくるとりとめもないことを次々考えてはうまく寝ることができない自分とは正反対です。そんな眠り下手の自分ですから、パワーナップなんて自分には関係ないことだと思っていました。20分くらいのパワーナップを眠るまでにすでに30分はかかる自分ができるはずがないと思っていましたが、どうやらこれが違うようです。
パワーナップを身につけよう!
続きどうぞ! Z...Z...Z...【仮眠は睡眠ではない】これが自分の勘違いのもと。仮眠は睡眠ではないのです。だから眠るまでに30分かかるのはパワーナップには関係ない! パワーナップをとってリフレッシュするためには、眠りに落ちる必要はないというわけです。起きている状態だとしても、頭をからっぽにリラックスすることができれば、それで十分なのです。これがきちんとできれば(練習の必要有りですが)眠り下手の人でもパワーナップがとれるわけです。
まだ前職のAccentureでコンサルタントをしながら自分のビジネスを立ち上げた頃、どうやってうまく仮眠するかを身につけました。あの頃はもう本当に忙しくって常に疲れた状態でした。このパワーナップのおかげで2つの仕事を、昼はコンサルを朝と夜は自分のビジネスを睡眠時間自体は不足していても続けることができました。
たった20分で疲れきった頭をパッと冴えたフレッシュな状態にすることができるなんてまるで魔法。【Pzizz】僕がうまいことパワーナップするために使ったのはPzizz。うまく仮眠できるのためのサントラをつくってくれるソフトウェアです。Pzizzはbinaural beatと呼ばれる両耳性のうなりを催眠効果のあるトラックに入れ込み、深い眠りに引き込むお手伝いをしてくれます。
Pzizzを使ってみてビックリしたのですが、このサウンドを15分から20分聞き、終わる頃には頭がリフレッシュしてまた数時間ちゃっきり働ける気持ちになっているんです!
これをiPodに入れておくだけで、僕でもパワーナップすることができるわけです。
【PzizzなしでPzizz】さてPzizzを使いはじめてから数年、今はもうPzizzは使っていません。でもどうにもこうにも疲れを感じだ時に今では1日に3・4回パワーナップをとっています。
Accentureを退社した後、Pzizzなしでパワーナップをとるようにしました。それによってわかったことは、どんなものでも仮眠はリフレッシュに役立つ、が、Pzizzを使わないとよりリフレッシュできる! ということ。初めはPzizzの効果(眠りに落ちる・リラックスできる)を求めて使っていたのですが、パワーナップの練習を重ねていくとPzizzナシでもPzizzアリのような効果的な仮眠ができるようになりました。Pzizzナシのいいところは、仮眠の時にヘッドフォンをつくなくていいことと音を聞かなくてもいいところです。
今ではリラックスさえできればどんな体勢でも仮眠できるようになりました。もちろんベッドやソファの方がいいんですけど、椅子2脚あれば仮眠できます。人が話してるような音はダメですが、多少うるさい場所でもできます。20分間、起きながらに眠っているような、夢をみながら起きているようなそんな場所へ自分をもって行きます。そしてそお20分が終わり、アラームがなる頃には頭すっきりリフレッシュ。
PzizzなしでPzizzできるようになったので、今はパワーナップの最終段階アラーム無しでパワーナップの練習中です。
【さて、じゃぁどうすれば?】大抵の人は数ヶ月で「仮眠なんて絶対無理!」から「どこででも寝られる!」ようになると思います。僕はサウンドや他の眠れる何かを使わないでいつも仮眠できるようになるまで6ヶ月くらいかかりました。
1番の難所は、仮眠は睡眠とは違う! と気づくというところだと思います。眠るのに長時間かかる人でも仮眠はできると、それに気づくのが最大のステップ。このエントリーでそれに気がついてもらえたら嬉しいですね。最大の難所はクリアーです!
次は、自分がここで得ようとしているものは何か? 手にいれたい仮眠、パワーナップとは一体どういうものなのかというのを理解することです。僕の場合は、それをPzizzを使って学んだと言えます。人それぞれ違った方法があると思います。瞑想するとか、他の催眠療法を試す等々。binaural beatを使ったiPhoneアプリも無料のものも含めたくさんあります。
1番わかりやすく「仮眠」とは何なのかを説明するとしたら、横になった、又は椅子に座った状態でリラックスすることにまず専念するということです。首からつま先へと筋肉をほぐしていく。1、2分かけてじっくりと。そして次に頭の中をリラックスさせます。頭をからっぽにしていきます。優しくちょっとずつリラックスできるトピックスへと頭の中にある考えをシフトさせていきます。
目を閉じて、体をリラックスさせて、頭の中にうかぶことを徒然なるままにぼんやりぼんやーりと。
あ!これが求めている仮眠だ! というのがわかるのは嬉しいですよ。わかるまで少し時間がかかるかも知れませんが、1度わかってしまえばあとは大丈夫!
【最後に】大事なのは、寝すぎないこと! パワーナップですから。20分以上仮眠をとらないことをオススメします。各自で20分より多少短かったり長かったりと違いはありますが、決して寝すぎないことです! アラームが聞こえたら絶対に起きること! たとえ初めはまだダルイ気がしてもです。ちょっとダルイ気がしても1、2分でそのダルさもどっかに行ってしまいます。もしここで寝すぎちゃうとレム睡眠ではなく、仮眠から睡眠へ移行してしまいます。そうなると睡眠サイクルの90分から120分ほど横になってないといけなくなりますからね。
仮眠はしすぎると逆にきつくぼんやりなりますよ、注意!
僕の場合ですが、1日に3回から4回のパワーナップをすることで時に睡眠の欲求が劇的に下がることがあります。1、2週間パワーナップをとり夜の睡眠は2時間から4時間という生活を試してみましたが、特に体調が悪くなることはありませんでした。
ただ、そのライフスタイルをずっと続けたいか/続けるべきかというのはまだ自分でも決めかねていますけど。
いろいろな方向から見ると、睡眠にはいい所も悪い所もありますからね。
他にパワーナップをオススメする理由としては、ただぼんやりした頭をすっきりさせるだけではなく、より機敏な自分作りができるということです。
もし濃いーーーーコーヒーを飲むかパワーナップをとるかの選択があれば、なやまずパワーナップをどうぞ! その方がより頭はスッキリ冴え渡りますし、その効果も長く続きます。
最後に、Wakemateの方にきいたとこによりますと、90分から120分の完全な睡眠サイクルでも同じような効果が得られるそうです。この場合は自分の起きるべきタイミングを探すのがなかなか難しいようですが、Wakemateの製品がそこはお手伝いしてくれるそうです。(僕も試してみようと思っています。)
【まとめ】・仮眠は睡眠とは違います! 完全に寝なくても大丈夫!・まずは、目指すべき仮眠を知る事! Pzizz等を試してみては?
・寝過ぎは禁物!
ここに書いたのはあくまで僕の場合です。みなさんもそれぞれ自分にあったパワーナップの方法を探してみて下さい!
なるほど! これでなんとなく憧れちゃう睡眠時間が少ないのにいつもパリっと元気な人になれそうです!
忙しくてゆっくり睡眠時間がとれない方、試してみてはいかがでしょうか?
Daniel Tenner (原文/そうこ)