天の川は光の帯だけど、宇宙に水をまき散らしている星が見つかりましたよ!
発見場所はペルセウス座の、地球から見て牡牛座のプレアデス星団(七姉妹、すばる)の右手に位置するL1448-MMの中。宇宙の標準では「原始星」で、しかも質量が低いので、星を形成する本当に初期段階みたいですね。
まさにシューティング・スター(流れ星)ならぬウォーターシューティング・スター(放水星)なわけですが、これからの涼しい季節にピッタリと思いきや。なんと水温は華氏18万度(約10万℃)もするんだそうな! 熱湯やんけ!
しかも超高温な上に超高速で超大量。PhysOrgによると「各ジェットで毎秒流れる水量はアマゾン川の1億倍相当、スピードはAK-47アサルトライフルの銃口速度の80倍」なんでございますよ。
宇宙飛行士のシャワーを一瞬期待したんですが、これじゃあDOAですね。こんな高熱で大量にビュンビュン飛び散ってるんじゃ夜もうかうか寝れない気がしますが、まあ、大丈夫大丈夫、750光年彼方にある星なので。
こうした放水の現象は他のベビースターでも確認されてますが、その規模測定に成功したのは今回が初めてです。オランダのライデン大学のポスドクの学生Lars E. Kristensenさんら天体観測研チームが、欧州宇宙機関(ESA)のハーシェル赤外線宇宙望遠鏡で測りました。
こういう放水は星1個につき千年続く可能性もあるんだそうですよ? そのプロセスで衝撃波を生み、星周辺にダストのレイヤーが堆積されてゆくのですが、その降着円盤は土星の輪のようにクリアじゃなく「もっとフワフワ」だとKristensenさん。
生まれてほやほやのベビースターはみんな星形成の初期段階でこの放水プロセスを通過するのかも、かつての太陽も含めて...と天文学者たちは睨んでいるんですよ。
読んでるだけでゾクゾクきますね。なんか急に僕も放水したくなってきた。
[PhysOrg]
Sam Biddle(原文/satomi)