遠い昔...。
といっても1960年代のことですが、米国軍とGeneral Electric社は上の画像にある「歩くトラック」の開発に取り組んでいました。それはルーカスフィルムが『スター・ウォーズ』で4本足の兵器AT-ATを世に出すより10年以上前、Boston Dynamic社のBig Dog誕生より40年以上前のことでした。
そのマシンはCybernetic Anthropomorphous Machine(サイバネティック・ヒト型マシンとでも言いますか、略してCAM)と呼ばれるものでした。実際の戦闘で使われたことはありませんが、当時の動画でその動きを確認することができます。
なんだか既視感のある動きですね。動画にある通り、CAMは人間が乗って液圧式レバーを手と足で動かしてコントロールするものです。この操作はかなりきつくて、15分ごとに休憩が必要になるくらいなんだそうです。たしかに、トレーニング・マシンにこういう動作をするもの、ありますよね...。
でも、その甲斐あってかすごく力持ちで、小さなジープを楽々と蹴飛ばすこともできる一方、電球を踏みつぶさないように扱ったりもできます。オペレーターが、マシンの足が物体に触れたときに抵抗を感じることができるからです。
このマシンは、動画が撮影された時点ではデトロイトにある米軍の倉庫に保管されていましたが、その後バージニア州の米陸軍輸送博物館で展示されるようになりました。
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40年以上前にこれが実現してたってことは、今の技術でこういうものをリメイクしたらすごく使えるものができそうな気がしますが...どうなんでしょう?
[CyberneticZoo via VideoSift via Technabob]
Kat Hannaford(原文/miho)