ロゼッタストーンに4、5万円も出すなんてもったいない、ネット使えばネイティブと無料で外国語が学べるのに!
…と常々思っちゃいるんだけど腰があがらないみなさまのために、時間とやる気さえあれば語学が身につくサイトを5つ集めてみました。
言語交換世界最大手のひとつ、LiveMocha
195ヶ国に利用600万人を擁する無料外国語習得サイトの大手。サイトでは「free-to-play(フリー・トゥー・プレイ:基本プレイ無料)」モデルを採用しています。
LiveMochaのサイトで通用する通貨(「コイン」と呼ぶ)は買ってもいいけど、自分の母国語を学ぶユーザーの練習ワークを添削してあげても稼げるので、人のを直してあげればそのぶん無料でネイティブに教えてもらえます。言語交換ですね。
基本(無料)レッスンのプランは、「Whole-Part-Whole(全体→部分→全体)」という学習モデルで進めています。
1)デモ:実生活でネイティブ同士が交わす会話を視聴
2)分解:部分にわけて文法・語彙を解説
3)実践:ネイティブとやり取りして応用、練習
これでワンセットで、このアクティブセットがシナリオ別に沢山揃ってます。LiveMochaは何を隠そう今年4月にロゼッタストーンが850万ドル(8.5億円)で買収したクラウド新興企業でもあります。
米国務省外交官養成コース:FSI Language Courses
対応45言語。
FSI(The Foreign Service Institute)は、未来の外交官・外務職員に70ヶ国語以上の語学訓練を行うアメリカ国務省の支部です。うち45ヶ国語は非営利サイトのfsi-language-courses.orgで無料で公開されています。仏・独・伊・中などの主要言語からブルガリア語、ルーマニア語までラインナップは多彩。一部の例外を除き、音声と教科書の両方が揃ってます。
クラウドソース翻訳のDuolingo
対応言語:英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語
地元のコミカレで1学期だけ語学とるのもいいけど、入学手続きも通学も面倒なら、週3日の講義でまぶた開けてるのもやっと…やっぱ大学は1回でいいわ…というあなたにDuolingo。諸々抜きで大学レベルの語学コースの良いところどりができます。
この紹介ビデオにもあるように、Duolingoでは外国語学習とサイト翻訳にクラウドソースのアプローチを採用しています。
1)例えば英語学習が希望なら、ネットにある英語の文章が表示されるのでそれを翻訳します(難易度は学習者の語学力に応じてシステム側が調整してくれる)
2)わからない単語には他の人の翻訳が出るので、各星評価を見てそれっぽいのを選びます
3)翻訳を奉仕するので、学習は完全に無料。
単語フラッシュカードのInternet Polyglot
対応17言語。アムハラ語からウクライナ語まで。
文法・構文は学べないけどボキャブラ構築にはフラッシュカードも侮れない武器です! 単語帳に鉛筆もいいけどInternet Polyglot(IP)に行けばカードはもうできてるので「Start」ボタン押して右側を並べかえてマッチングするだけ。ゲーム感覚で学べます。レッスンは母国語、学習言語、テーマ別に自分でつくって共有も可。他のほど参加型じゃないけど、コミュニケーション力を高める上で語彙は重要な要素だし、その意味でもInternet Polyglot(IP)のような一点特化のサイトは貴重ですね。
ネイティブと相互添削できるLang-8
対応91言語(クメール語、ブルターニュ語、アフリカーンス語など方言含めて)。
読み書きが難しい言語(韓国語など)にはLang-8が一番。学習中の言葉で日記をつけると、ネイティブが定期的に直してくれます。あなたも自分の母国語(日本語)を学んでる人の日記を直してあげるエディター。みんなで働いて、みんなで学べば、みんなの得になる。まさにeverybody wins!
「なんかピンとこないなぁ」という方も大丈夫。インターネットには言語習得の情報が五万と揃ってます(例:Open Cultureの言語ページ、言語学習サイト最強35選)。
ちょっとした時間と努力と奉仕の心さえあれば多言語ペラペラの未来はすぐそこですよ。
[Top art via Shutterstock / Patryk Kosmider]
[関連:私がたった90日間で外国語を身につけてバイリンガルとなった方法, CNN]
ANDREW TARANTOLA(原文/satomi)