新製品にTouch IDを搭載するのが大好きな最近のアップル。あまりに好きすぎて、時にはTouch IDを搭載しただけの新製品を発売することさえあります。でも、みんな薄々気づいていたのではないでしょうか? Mac先輩だけがその寵愛を受けられていないことを…。
そこでこの領域に踏み込んできたのが「FingerKey」です。
今のところはiOSとMacのみ対応(Windows版とLinux版は開発中)ですが、FingerKeyを使えばたった2ドル(200円)で手持ちのiPhone 5s1 / 6 / 6 Plusに埋め込まれた指紋センサーを使ってMacにログイン可能。パスワードは、鍵長の最も長いAES-256bitで暗号化された状態でデバイス間共有されています。
FingerKeyを使うには、リモートでロック解除したいMacにFingerLockをインストールし、そのMacをFingerKey側に登録しておけばOK。Touch IDを起点に複数コンピュータのロックを解除することもできます。またTouch IDウィジェットは通知パネルからもアクセスできるので、いちいちアプリを起動するとなど煩わしいステップも省略できますよ。
簡単なデモ動画はこちらでどうぞ。
このアプリは、iOS 8からサードパーティに解放されたTouch IDのAPIを利用。4ドル(400円)でMacやなどのデヴァイスをロック解除できるKnockのようなリモートログインを実現しています(Knockはスマホをノックして使いますが)。
「認証をTouch IDで統一したい」というニーズに対して選択肢が提供されるのは嬉しいことですよね。ただ、アップル自身がデヴァイス間統合の一環として提供してくれると、よりスマートかも?
なおFingerKeyは、この記事を書いている時点(ver. 1.0)でiPhone 6および6 Plusによる接続上の不具合が見つかっています。ただしこれは開発側も既知の問題であり、パッチ修正版を提供すると約束しています。
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(Rumi)