なんと0.08mmの薄さ。
紙よりも薄く、髪の毛の太さと同じくらいの厚みしかないフィルム状のスピーカー「PVDF Piezo Film(ピエゾフィルム)」の開発資金の調達を2015年4月3日まで行っております。執筆現在では4分の1程度しか出資が集まっていませんが、是非世に出て欲しい一品であります。これまでのスピーカーの概念を一新し、薄膜フィルムにすることで、音を出すということに関して無限の可能性が示されております。
周波数は0.001 Hz - 10GHzと広範囲であり、低音響インピーダンスを持っています。また、高い絶縁耐力や機械的耐久性・耐湿性・多くの化学物質に対して耐性があります。原理としては、ひずみなどを検出する素子の一つである「圧電素子」を用い、通常は形状の変化を電圧に変換するのですが、この商品の場合はその逆になり、電圧を加えることで、フィルムを収縮させて振動させることで音を発します。
スピーカーが薄くなることで、スピーカー本体が不要になり、スペースの有効化やモニターに直接貼ってしまうなど多くの利点がありますが、その他にヘッドホンが紙ベースになったり、名刺などの印刷物に貼るなどのアイディア商品が多く考えられます。
また、透明であるからこそ、壁や天井や窓などの建築部材にも適用でき、洋服などの服飾関係にも新たな道が開けるかもしれません。
今回、39ドル(約4,600円)の支援にて下記のアンプ付きのモノラルタイプが手に入ります。また、ステレオタイプは79ドル(約9,300円)となっております。さらに、フィルム単体の販売も可能になるとのこと。
商品としても大変興味ありますが、服などに貼っておいて災害時に押すと鳴るなどの活用方法も見込めますので、是非常識を変えてもらいたいです。
source: Kickstarter
(okeyuhi)