ゆるさが逆にかっこいい。
主に目の不自由な方が利用する、点字。実はとても難解で、実際に扱える視覚障がい者の方は1~2割程度だそうです。
IBMのWebメディアMugendai(無限大)にて、200年の歴史がある点字をアップデートした方が登場。誰でも読める、画期的な点字とは。
きっかけは「かっこいいから」。使命感とは無縁の「ゆるい」動機
インタビューに登場していたのは、点字の再発明ともいうべき「Braille Neue(ブレイルノイエ)」を発明した高橋鴻介さん。
その最大の特徴が、何と言っても誰もが読めること。視覚障がい者は点に触れることで、健常者はフォントとして読むことで理解可能で、さらには英語(アルファベット)と日本語(カタカナ)に対応しています。
まさに点字のアップデートといえる発明をした高橋さんですが、直接のきっかけは「点字が読めるとカッコいい」と感じたことだそうで、熱い思いや使命感とは縁遠かったとのこと。
問題解決に取り組むとき、行動を起こすときは「肩に力を入れず、好奇心の赴くままに行動すること」が重要だと、以下のように語っています。
社会課題は正面から取り組むと、どうしても肩に力が入ってしまいがちです。正論だとはわかってはいるものの、どうも好奇心が動かない。僕自身、自分の心が動かないと、発明に気持ちが入らないタイプなんですね。だから等身大の自分というものを大切にしています。社会課題ありきで考えるのではなく、自分の好奇心を始点にアイデアを練ります。個人的には、「何か面白そうだぞ」ということを信じた先に、社会との接点が生まれてくる気がしているんです。
他にも、「身体機能を他人にシェアするボディシェアリング」や「ペットボトルのキャップをネジに見立てた発明品」など、好奇心が刺激されるインタビューの続きは、Mugendai(無限大)からお楽しみください。
Source: Mugendai(無限大)