ブレンド模索が楽しくなっちゃうやつだコレ。
水出しのアイスコーヒーやアイスティーを作りたいと思ったら、コーヒーや茶葉を水に入れて冷蔵庫で一晩寝かすのが定番のやり方です。手間はかからないものの、とにかく時間がかかってしまう。
CES2024にてイノベーションアワードを受賞した「COLDRAW(コールドロー)」は、その一晩をわずか10分にまで短縮させてしまうんですって。い、一体どうやって…?
気圧を一気に変化させる
時間短縮の秘密は気圧にありました。「COLDRAW」は、ポット内の気圧を0.1気圧に下げる→1気圧に戻すといった動きを短時間のあいだに繰り返すことで、本来なら8時間ほどかかる水出し工程を約10分で完了させてしまえるとのこと。
エベレストの頂上が約0.3気圧と言われています。世界最高峰よりも高い位置から地表までを高速で往復させるようなものですから、この圧力変化による分子運動は相当なはず。温度ではなく圧力に注目するとは、なるほどなぁ。
水出し系のドリンクは「昨夜作っておくの忘れてた!」となりがちですが、「COLDRAW」なら10分待つだけで美味しいドリンクが飲めちゃいますね。冷蔵庫での保管場所を取らないですむのも地味ながらメリット。
コーヒーや紅茶のほか、ハーブやフレーバーからの水出しも想定されています。まだプロトタイプの製品ではありますが、まずは業務用として展開予定。水出しドリンク大好きなので、一般発売されたら絶対欲しい!
Photo: ギズモード・ジャパン