来季のミラノ・コルティナ冬季五輪日本代表候補選考を兼ねる日本選手権(2日開幕、横浜BUNTAI)を前に、男女全20チームのスキップによる合同記者会見が1日、横浜市内で行われた。約2千人収容のチケットは既に全日完売。北京冬季五輪銀メダルのロコ・ソラーレを率いる藤沢は「(多くの観客の前で)心に残る試合をしていきたい。『これがロコ・ソラーレ』というものを見せたい」と意気込んだ。
■初の首都圏開催 五輪代表の選考会兼ねる
42回目の今大会は、初の首都圏開催。また、28年ぶりに専用施設ではないアリーナ施設で行われる。
ロコ・ソラーレは今大会4位以下だと五輪出場の可能性が消える。2日の1次リーグ初戦は昨年準優勝の北海道銀行と対戦する。
男子2連覇を狙うコンサドーレの阿部は「悔いなく終えられるように頑張っていく」と抱負を口にした。
北海道勢はその他、女子はフォルティウスと札国際大、男子は昨年3位のロコ・ソラーレ(ロコ・ドラーゴ)、一昨年準優勝のキットカーリングクラブ、北大がそれぞれ出場する。
大会は2月9日まで。優勝チームが世界選手権の日本代表となる。
■前回準Vの北海道銀行 充実のシーズン過ごし、昨年のリベンジへ
女子の北海道銀行は前回大会の決勝でSC軽井沢クに4―5で逆転負けして準優勝。リンク横で流した悔し涙は、今季のチームの成長を後押しする原動力になった。スキップ兼サード仁平は「たくさんのトレーニングの中で課題を克服してきた」と力強く語る。
今季は充実のシーズンを過ごしてきた。チームとして昨年11月、ワールドツアー最高峰のグランドスラム大会に初出場。今年1月に実施されたグランドスラム大会の一つ「マスターズ」では、8強に進出した。世界ランキングも日本勢2番手の9位(2月1日時点)とロコ・ソラーレ(同5位)に迫るなど躍進した。
メンバー5人の平均年齢が22.2歳の若手主体のチーム。若さゆえの勢いがある一方で、調子に波があった。その弱点も、氷上の4人のコミュニケーションで氷の状態に左右されずに石を置きたい位置に置く「ストーンマネジメント」を磨くことで改善されつつある。
2日の初戦がロコ・ソラーレ戦と、チームはいきなり勝負どころを迎える。ただ、五輪2大会連続メダルの難敵を倒せば、勢いに乗ることができるのは間違いない。「自分たちらしいカーリングを忘れずに優勝を目指したい」と仁平。昨年の忘れ物を取りに行く準備はできている。
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