今年も残すところあと1ヶ月となりました。相変わらず1年が過ぎるのは早いですね。やり残して後悔することがないよう、仕事に学業、もちろん遊びも最後まで全力でいきたいものです。
さて本記事では、2024年12月に発売されるゲームタイトルの中からおすすめを5つ紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、気になった作品がありましたら、今月の遊びの予定に組み込んでみてください。
◆2024年12月5日(木)『FANTASIAN Neo Dimension』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Setam)
『FANTASIAN Neo Dimension』は、初期「ファイナルファンタジー」シリーズを手掛けた坂口博信氏や植松伸夫氏らによって、2021年にAppleのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」にて配信された新作RPG『FANTASIAN』の移植版です。
人の感情と命を奪う死の球体「死械球」によって脅かされている世界で、記憶を失った主人公「レオア」が「ワープマシン」を操り、失われた記憶を求めて仲間たちと次元を巡る物語が描かれています。
本作の大きな特徴は、コンセプトアートを元に手作りで精巧なジオラマを制作し、それをゲームに取り込むことで物語の舞台を生み出していることです。150点を超えるジオラマとCGが融合した温かみのあるグラフィックをバックに、豪華客船「ウズラ号」を操船して探索したり、ワープを駆使して世界を自由に移動する独特な冒険が楽しめます。
フィールド探索中にランダムエンカウントした敵は、「ディメンジョンシステム」により一時的に異次元にストックすることが可能です。これにより道中の敵をスキップして進めるほか、ストックした敵とまとめて戦うこともできます。ストックした敵はバトルにて、スキル「軌道操作」や戦いを有利に進められる専用のギミックを駆使し、効率よく一掃していきましょう。多彩なギミックを備えた大量の強敵を次々と倒していく爽快感が期待できますね。
育成面ではバトル中にパーティメンバーを好きなタイミングで入れ替えることができるほか、「成長マップ」によってキャラクターに任せたい役割に応じてスキルを習得させることが可能となっています。
マルチプラットフォームに対応し遊びやすくなった本作。これまで数々の名作を手掛けてきたレジェンドたちによる新感覚RPGを、この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
◆2024年12月5日(木)『Fit Boxing 3 Your パーソナルトレーナー』(ニンテンドースイッチ)
『Fit Boxing 3 Your パーソナルトレーナー』は、ボクシングの動きでエクササイズゲームを楽しめる「Fit Boxing」シリーズの最新作です。
本作では、新メニューである「ミット打ち」と「チェアフィット」をはじめ、これまでのシリーズからリニューアルされた全126種類のエクササイズプログラムが実装されました。
新たな機能「即トレ」モードでは、ゲーム起動後に面倒な操作を行わずとも「デイリー」メニューを即座に開始することが可能です。思い立った時にすぐに始められるのは運動習慣を身に付けるのに役立ちそうですね。
プレイヤーに合わせたエクササイズプログラムの提案機能「パーソナルプログラム」も実装されています。エクササイズの結果に合わせた難易度の提案や追加トレーニングの提案「追いトレ」が利用できるので、即トレと合わせて日々の運動に組み込んでいきましょう。
インストラクターは、従来のリン、エヴァン、ベルナルド、ガイに、「モニカ(CV.ファイルーズあい)」と「ステラ(CV.皆川純子)」が加わり6名となり、また髪型の変更が可能になっています。
このほか、継続をサポートする便利機能には小さな目標が提供される「ミッション」や日々の継続を評価する「マンスリーランク」が新たに追加され、エクササイズで選択できるBGMはラインナップを一新して全30曲が収録されました。もちろん『Fit Boxing』『Fit Boxing 2』からのプレイデータの引継ぎも可能です。
日頃の運動不足解消に、自宅にいながら楽しく快適なエクササイズを始めたいのならば、このゲームは間違いなくおすすめです。
◆2024年12月12日(木)『ミステリーの歩き方』(ニンテンドースイッチ)
『ミステリーの歩き方』は、「プロローグ+全10話+α」の連続ドラマ仕立てで進行するミステリーアドベンチャーです。各話は主に「アバンタイトル」「オープニングムービー」「前半メイン」「CMブレイク」「後半メイン」「エンドロール」「次回予告」と進行していくので、プレイヤーは「ドラマを観ている」&「ドラマに参加している」感覚でゲームを楽しむことができます。
舞台はどこかで見たことがある魅力的な架空の避暑地「鳴美沢」。犯罪心理学の若きエキスパートである「皆戸彩芽」准教授のゼミの個性的な面々は研究課題として、30年前に山鳴荘という館の敷地内で起きた未解決事件「山鳴荘事件」、またの名を「鳴美沢風景画家殺人事件」を調査するためにこの地を訪れます。
プレイヤーは、何故か“過去視”の能力を持つ主人公「赤沢独歩」として、現代と過去を行き来しながら事件に隠された真相を追っていきましょう。過去視の能力は、過去の思念が“紫のオーラ”として出現した時に発動します。オーラに触れれば、過去の“誰か”の視点から重要な現場を“視る”ことが可能です。
しかし、赤沢の能力は妹の「魅月」しか知らないため、現代に戻ってきた後は関係者と関わりながら、時には誘導するような形で真実に迫っていかなければなりません。特殊な力を隠しながらうまく立ち回るというのは、プレイヤーとして腕が鳴りますね。
現代と過去で、グラフィック及びシステムが異なることも作品の魅力の1つです。現代では会話がフルボイスで進行し、美しい色彩のさわやかな背景は、森の木漏れ日や車窓を流れる景色などの「動く背景」により臨場感溢れるものとなっています。また反対に過去では、古き良きドット絵や懐かしいコマンド選択が採用されているので、現代と過去の行き来は単純な繰り返し作業にならずに楽しめそうですね。
なお本作は、“売れたから続編を作る”のではなく“楽しんでいただく前提で続編を用意する”という発想で制作されている、全3部作プロジェクトの第1弾として登場します。1つのシリーズ作品をじっくりと遊びたいという方は、この機会にまずは本作を手に取ってみてはいかがでしょうか。
◆2024年12月19日(木)『アパシー 男子校であった怖い話』(ニンテンドースイッチ)
『アパシー 男子校であった怖い話』は、『四八(仮)』や『学校であった怖い話』を手がけた飯島多紀哉氏によるホラーアドベンチャーゲームです。2010年に七転び八転がりから発売されたPC用同名タイトルのニンテンドースイッチ版となります。
茨城県水戸市にあり創立100年を超える男子校「笹ヶ丘学園」の地下には、日本陸軍が隠した埋蔵金があるとの噂がありました。また行方不明者が後を絶たず、5年前には歴史部の生徒4人が忽然と姿を消す事件が起きた過去も…。
主人公となるこの学園の1年生「守山」「都築」「是枝」の3人は、歴史部の部長が書き残した「狭間の部屋 探索記録」というノートを偶然手に入れてしまったことで、狭間の部屋や埋蔵金の秘密を巡る騒動へと身を投じていくことになります。
ゲームとしては、オーソドックスな選択肢を選らんで物語を進めていくノベルゲーム形式が採用されており、物語の随所で今にも何か起こりそうな雰囲気に満ちた作品です。
なお、ニンテンドースイッチ版で出すための規制を回避するべくかなりの量のシナリオが書き直されているらしいので、同名タイトルのPC版とは違った楽しみ方が期待できますね。男子高校生にありそうな日常会話の下ネタなどを初めとする生々しい会話を楽しみたい場合は、本作が発売される前にPC版を遊んでみるのもいいかもしれません。
また、シリーズ作品でニンテンドースイッチで発売されている『アパシー 鳴神学園七不思議』のセーブデータがあると、10章以上もの特典シナリオが遊べるようになるのでこちらも要注目です。
◆2024年12月26日(木)『ストレイチルドレン』(ニンテンドースイッチ)
『ストレイチルドレン』は、1997年に発売され、モンスターを倒さない異色のRPGとして話題となった『moon』の開発スタッフが取り組む最新作です。プレイヤーは子供だけが暮らす「子供たちの国」に迷い込んでしまった主人公となり、奇妙で危ない不思議な世界を旅することになります。
子供たちの国では、コドモを食べにやってくる怖ろしい「オトナ」はとっても怖い存在です。遭遇するとオトナたちは欲求不満を具現化した攻撃を繰り出してきます。そんな時は「くるくるルーレット」で攻撃を行いましょう。クリティカルヒットを繰り出せば敵を倒すことが可能です。
しかし、戦闘ではただ戦うだけでなく、言葉によって対話してオトナたちの心に触れれば、その魂を救うこともできます。怒ったり、拗ねたり、笑ったりするオトナとの少し変わったバトルは新鮮なゲーム体験をもたらしてくれそうですね。
Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ+Indie World 2024.8.27にて発売日が発表された、“アンチRPG”の謳い文句でも有名な開発スタッフによる完全新作RPG。童話風の物語が好きなゲーマーはもちろん、普段王道RPGでよく遊ぶ方は味変として遊んでみると面白いかもしれませんね。
以上、2024年12月に発売されるおすすめタイトル5つの紹介でした。気になった作品がありましたら、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。