Delphix
本番環境と同じ件数のデータを、あらゆるチームに簡単にかつ短時間で提供する。
開発やテストから本番までの展開スピードを25~50%短縮。
BI用途からテストまで、企業のDXトランスフォーメーションをシンプルに実現する。
任意の期間のデータを全部門で共有して利用できる仮想のデータベース。
Delphixの特徴
01 データを仮想化して自由に利活用
Delphixはテスト用の仮想DBを作成することで、ソースDBに影響を与えることなくデータを利用できる環境を整えます。各仮想DB単位で任意にアクセス権限を設定できるため、業務関係者全員で利用するだけでなく、ユーザごとに仮想DBを分けて個別にアクセス制御することも可能。仮想DBを検索用途に使えば、管理の手間なく様々な分析やシミュレーションを実施できます。
02 コピーされたデータの冗長性を排除
システム開発において本番データをコピーしてテストする場合、ストレージコストの課題がつきまといます。データのコピーを繰り返した結果、多くのプロジェクトでは90%も重複していると言われています。Delphixのデータ仮想化機能は、本番データを一つの圧縮されたデータのコピーとして保持し、仮想コピーを作成。少ない容量で複数データの展開が可能になります。
03 ストレージコストを削減してデータロスを防止
随時行われるデータの変更をトランザクションレベルでキャプチャーし、データ全体のタイムマシンを作成します。データの差分のみをインテリジェントに処理することで、Delphixはデータの取り込み量を飛躍的に削減します。
データ管理者は小さい空き容量に大量のデータを保存することができ、任意の時点でのデータを迅速にプロビジョニング可能。仮想コピーに加えられた変更をすべて追跡できるため、開発チームなどのデータ利用者はデータのバージョン管理を確実に行うことができます。
04 データセンター間、クラウド間で効率的にデータを移動
Delphixは、オンプレミスまたはクラウドなどの各環境におけるさまざまなデータ取り込みのためのデータソースを標準でサポートし、サポート対象のハイパーバイザーに仮想マシンとしてインストールします。
情報システム部門のデータ管理者は、異なる環境のデータを任意のタイミングで複製できるため、開発環境から本番環境への更新適用、ディザスタリカバリ時のセカンダリシステムへの迅速なフェイルオーバーが可能。同じデータをすばやくプロビジョニングすることで環境に縛られない柔軟な運用を実現し、クラウドリソースやデータセンター全体の消費効率を高めます。
Delphixは差分データブロックのみを送信するため、オンプレミスとクラウド間の限られたネットワーク帯域でも同期することが可能です。
05 セルフサービスでデータ生成
Delphixのデータ仮想化機能は、革新的なセルフサービス管理機能を開発チームなどのデータ利用者にもたらします。
例えば、仮想データセットのすばやいブックマーク、リセット、同期、分岐などをセルフサービスで実施できるインターフェースの提供が挙げられます。このインターフェースはREST
APIも備えているため、既存のDevOpsツールやDevOpsワークフローとの統合も簡単です。
管理者は集中管理されたインターフェースから簡単にユーザ権限を指定したり、ロールベースのアクセス制御を設定したり、リテンションポリシーを管理することが可能。データガバナンスを飛躍的に向上させます。
Delphixの機能
データ管理者向け
- 現在、圧縮と仮想化によって軽量な仮想コピーを作成し、ソースデータとの継続的な同期を実現
- タスクの自動化によって手作業による対応や負担を低減
- クラウドへの移行やバックアップ/DRのためのデータを容易にレプリケーションして移動することが可能
- 作成済みの仮想コピーの利用ユーザーの横断的な確認と管理が可能
データ利用者向け
- 重要な変更やビジネスイベントをブックマークして後でその時点まで戻ることが可能
- ソースコードと同じようにデータソースのなージョンを管理
- 仮想コピーをいつでもリフレッシュして最新の業務データ入手を実現
- 特定の変更時点、ブックマーク、さらに特定時点まで遡ってデータをりストアすることが可能
- 共同作業を目的としたデータのブランチコピーの作成
- チーム内、またはチーム間でコピーデータを共有
対応環境
Delphixエンジン | ソフトウェアアプライアンス |
---|---|
サポートプラットフォーム | VMWare, Amazon EC2, Microsoft Azure |
サポートデータソース |
・DB: Oracle Database, Microsoft SQL Server, SAP ASE, SAP HANA, IBM Db2
・Packaged Applications: Oracle EBS, Linux/UNIX/ Windows ファイルシステム
|
VMwareでの動作要件
CPU | 8vCPU〜 |
---|---|
Memory | 128GB〜 |
DISK | ・Delphix展開用: 300GBのVMDKストレージ領域 ・上記領域以外に4つの専用VMDKまたは RDMストレージ (仮想DB, 仮想ファイル格納用) |
Network | NFS帯域:10Gb〜 |
※AWSとAzureの要件はこちら: Amazon EC2, Microsoft Azure
Delphixが
解決する課題
テストデータの作成・複製にかかる工数を0に近づける
Delphixはデータ仮想化機能が自動化されているため、全ての操作はGUIで数回クリックするだけで実行できます。操作はとてもわかりやすいので、開発者などのデータ利用者はデータベースに関する知識がなくても簡単にテストデータの作成・複製を行うことができます。
物理データサイズを増加させずに本番と同じデータを使う
Delphixのデータ仮想化機能により、わずかなスペースで、完全な機能を備えた仮想データベースを提供します。セルフサービス型のデータコントロールによって、俊敏性と管理性の向上を図ることができます。
任意の時間帯のデータを、あらゆる部門で利用する
Delphixは、任意の時点でのデータに対して読み書き可能な独⽴した仮想データベースを提供します。これにより、複数の開発者とテスト担当者が、それぞれが必要なタイミングで、特定の時点のデータを選択して再現テストを行うことができます。
Delphixの
利用シーン
顧客情報等を利用したサービス展開
医療における患者のデータ、保険業界の請求、小売業界における顧客向けパーソナライズなど
- 各業界におけるアプリケーション開発の加速
- 開発/テストや分析用データにセルフサービスでアクセスし、市場の変化などに迅速に対応できるデータプロビジョニング
- 誰がどのデータにアクセスできるかの監査報告機能によりコンプライアンスリスクを軽減
問題発生時の再現テスト
システム開発時や保守において、任意の時点のデータでいつでもテスト可能な環境が必要
- 本番環境と同質のデータでテスト
- データソースのバージョン管理
- 軽量なデータコピーで必要十分な履歴を保持
- 特定時点のデータリストア
- セルフサービスで望みの環境にデプロイ、リセット、同期、分岐
- テスト環境準備の工数大幅削減
ストレージのダウンサイジング
物理ストレージの肥大にともなう開発や運用、保持にかかる費用が莫大な場合
- 仮想コピーの圧縮で容量削減
- データの差分のみを処理することでデータ量および帯域の占有を飛躍的に削減