Skypeのグループチャットは情報共有するのに便利だが、ついつい雑談もしてしまう。大事なメッセージだけを受信したい――。そんな隠しコマンドをご紹介しよう。
Biz.ID編集部では、Skypeのグループチャットを立ち上げ、情報共有を図っている。これについては2006年末に書いた(2006年12月の記事参照)。常時接続サーバを用意しておけば、24時間ログを記録できる。誰かが重要な発言をしたときに、たまたまその場に居合わせなくても、後からログを同期すればそうした発言を確認できる。時間や場所に縛られず仕事ができる――というわけだ。
メーリングリストで情報共有する場合に比べて、IM(インスタントメッセンジャー)は、リアルタイム性やアプリケーションの軽さ、入力の手間などで優れている点が多く、手軽に情報を共有できる。その反面、手軽であるがゆえに共有すべき情報だけでなく、雑談のような内容もついつい入力してしまいがちだ。その結果、ログに多くのノイズが混ざりこみ、一部スタッフから「余計な会話はいらない。肝心な部分だけを受け取れればいいのに――」という声が挙がっていた。
実は、Skypeには“隠しコマンド”が存在する。メッセージの入力フィールドに「/add<半角スペース>[Skype名]」と入力すれば、そのSkype名のユーザーを会話に招待できる。こういった隠しコマンドが複数存在するのだ。
重要な会話だけを受信したい――つまり、メッセージのフィルタリングを行う隠しコマンドが「/alertson<半角スペース>[文字列]」である。このコマンドは、あらかじめ決めておいた文字列がメッセージ本文中に入っていた場合のみに反応してポップアップ表示してくれるというもの。文字列が入っていない“どうでもいい会話”の場合、ポップアップは表示されない。例えば、グループチャットのメンバー間で、大事なメッセージは「Biz.ID」と頭に付けよう、とルールを決めておけば、雑談に仕事を中断されるということも減るわけだ。
ちなみに日本語も反応するし、グループチャットだけでなくマンツーマンの通常チャットでも使える。しかも、こちらのフィルタリングが相手には分からないこともポイントだ。「/alertson Biz.ID」「/alertson Skype」というようなフィルタリングを重ねがけができないことは残念だが、簡易的なフィルタリングとしては効果を発揮するだろう。なお、解除するには「/alertsoff」と入力しよう。
このほかの隠しコマンドについては「/help」で表示させることができる。以下に一覧表を掲載するので試してみてほしい。
隠しコマンド | 効果 |
---|---|
/add [Skype名] | Skype名のユーザーを会話に招待する |
/help | 隠しコマンドの一覧を表示する |
/topic [タイトル名] | グループチャットのタイトルを変更する |
/me [メッセージ] | 前後に区切り線を入れ、「自分のSkype表示名[メッセージ]」の形式で表示する |
/history | チャットの履歴を表示 |
/find(/fa) [検索キーワード] | 履歴を検索する。[Ctrl]+[F]と同機能 |
/leave | チャットから退席する |
/alertson [文字列] | 文字列を含むメッセージに反応してポップアップを表示 |
/alertsoff | 「/alertson」を解除する |
/call [Skype名] | Skype名のユーザーに音声通話を発信する |
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