電話の最後に交わされる「ではメールアドレスを教えてください」。ところが電話でメールアドレスを伝えるのは案外難しい。間違いなく伝えるには、フォネティックコードを使ってみよう。
まだ会ったことのない人と電話で話をしていて、よくあるのが、「では、資料をお送りしますので、メールアドレスを教えてもらえますか?」という終わり方。ところが、この口頭でメールアドレスを教えるのが案外難しい。
何しろ、1文字でも間違ったらメールが届かないわけで、相手は送ったつもりになっているし、待つほうも待ちぼうけとなってしまう。
口頭でメールアドレスを正しく伝えるにはどんな方法があるだろうか。
昔から無線や電話で記号を伝えるとき、同音異義語や発音が似た言葉を聞き違えなく伝えるために「フォネティックコード」というものが使われてきた。有名なのは、航空業界や軍隊(NATOが有名)で使われているもので、「A」を「Alpha(アルファ)」、「B」を「Bravo(ブラボー)」と呼んでいくものだ。
文字 | 英字 | カタカナ |
---|---|---|
A | Alpha | アルファ |
B | Bravo | ブラボー |
C | Charlie | チャーリー |
D | Delta | デルタ |
E | Echo | エコー |
F | Foxtrot | フォックストロット |
G | Golf | ゴルフ |
H | Hotel | ホテル |
I | India | インディア |
J | Juliet | ジュリエット |
K | Kilo | キロ |
L | Lima | リマ |
M | Mike | マイク |
N | November | ノーベンバー |
O | Oscar | オスカー |
P | Papa | パパ |
Q | Quebec | ケベック |
R | Romeo | ロメオ |
S | Sierra | シエラ |
T | Tango | タンゴ |
U | Uniform | ユニフォーム |
V | Victor | ビクター |
W | Whiskey | ウィスキー |
X | X-ray | エックスレイ |
Y | Yankee | ヤンキー |
Z | Zulu | ズールー |
このコードは国際電気通信連合(ITU)が定めたもので、基本的にはどの国とでも通じるものだ。ただし、業界によっては慣用的に違う表現も使っている。例えば、A=アメリカ、B=ボストン、C=カナダ、D=デンマーク……などもその1つ。
念のため、「@」はアットマークまたはアット。サブドメインを使っている場合に出てくる「.」はドットと呼ぼう。また経験則としてメールアドレス末尾の、
と言えばまず間違いなく伝わる。
特によく聞き間違うのが、「BとD」「MとN」「TとP」など。この6文字だけフォネティックコードを使ったり、
と発音するのも手だ。
またこうしたシチュエーションを想定して、「B-D-M-N-T-P」が入らないように気をつけてメールアドレスを取得しておくことも重要だ。
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