Webページをメールクライアントソフトから閲覧できるサービス「WebToMail」を利用すれば、アクセスフィルターではじかれたページもテキストを閲覧できる。
職場のPCからWebサイトにアクセスしようとしたら、アクセス制限に引っかかって閲覧できなかった――なんて経験はないだろうか。オフィスのネットワークに導入するアクセスフィルターは、就業中に業務と無関係なサイトの閲覧を防ぐためのものだが、ときおりどうしても閲覧が必要なWebページまではじいてしまうことがある。
そんなときに利用したいのが、Webページをメールクライアントソフトから閲覧できるWebサービス「WebToMail」だ。
使い方は実にシンプル。閲覧したいページのURLをメールの件名にして、send@webtomail.co.ccというアドレス宛てにメールを送るだけだ。本文にテキストを記入する必要はなく、空でいい。
数分待つと、自分のメールボックスに、先ほど送ったURLのページがHTML形式のメールとして届く。メールクライアントソフトをWebブラウザ代わりにして、ページの閲覧ができるというわけだ。ページ内の画像はメールに添付されるわけではなく、該当のページから読み込むため、フィルタリングされたサイトからは読み込めない場合も多いが、テキストを読むだけなら問題ない。
Webページの内容をメール送信するサービスとしては「あとで読む」があるが、これは読みたいページを表示してブックマークレットを実行すると、HTML形式のメールが送られてくるというもの。WebToMailはフィルタリングによってページを表示できない場合にも利用できるし、ブラウザを使う必要もない点が特徴だ。
ただし、使用するメールソフトによっては表示が崩れたり文字化けしてしまうこともある。筆者がGmailとThunderbirdで試してみたところ、GmailではCSSの問題でページの表示が崩れることはあったものの、文字化けせずにテキストを閲覧できた。一方Thunderbirdでは、Shift-JISやUTF-8などWebページに合わせて文字エンコーディングを変更する必要があった。
メールを送ってからHTMLメールが返ってくるまでは約1〜2分ほど。ほとんどのメールソフトはJavaScriptに対応しておらず、CSSをサポートしているかどうかもメールソフトによって異なるが、テキストだけでも見たいときには便利だ。職場やインターネットカフェなどでアクセスフィルターに困っているときは、利用してみるとよいだろう。
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